【トライアル雇用】障害者が搾取されるだけ【おすすめしない】
トライアル雇用から、就職することを考える障害者の方も多いと思いますが、絶対におすすめできません。
ハローワークが主な窓口ですが、障害者は搾取されるだけですし、支援の質も低いです。
はじめに
ハローワークの専門援助を受けていました、作業療法士のコージです!
その後も、ハローワークからは電話がかかってきたりしましたが、すべて無視しました↓
#障害者雇用
そういえば、ハローワークの専門援助を受けた後も、何度か職員から電話がきたり家に求人情報が郵送されてきましたが、全て無視しました。ハローワークの職員と支援の質は最低でしたし、障害や難病を抱えている人を馬鹿にしているとしか思えないですね。https://t.co/BwSjQWEwjJ
— コージ@難病系作業療法士フリーランス (@koji_ot) October 30, 2019
#障害者雇用
そういえば、ハローワークの専門援助を受けた後も、何度か職員から電話がきたり家に求人情報が郵送されてきましたが、全て無視しました。ハローワークの職員と支援の質は最低でしたし、障害や難病を抱えている人を馬鹿にしているとしか思えないですね。
トライアル雇用という制度は、障害者が搾取されるだけであり、大きな問題を抱えています。
障害者とトライアル雇用について
まずは簡単に、障害者とトライアル雇用について解説をしていきます。
障害者のトライアル雇用には、主に2種類のコースがあります。
障害者トライアルコース
ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により、就職が困難な障害者を一定期間雇用することにより、その適正や業務遂行可能性を見極め、求職者及び求人者の相互理解を促進すること等を通じて、障害者の早期就職の実現や雇用機会の創出を図ることを目的としています。
原則3カ月の契約となり、お互いに問題がなければ継続雇用へと移行しますが、事業主から契約満了とされ、打ち切られてしまうことも多いです。
トライアル雇用の大きな特徴として、事業主に助成金が支払われることがあげられます。
事業主の受給額について
事業主が受給できる金額や期間は、労働者が所持している、障害者手帳の種類によって条件が変わってきます。
・精神障害者の場合には、受給期間は最長で6カ月、最初の3カ月は月額最大8万円、その後の3カ月は月額最大4万円が支払われます。
・精神障害者ではない場合、受給期間は最大3カ月で、月額最大4万円です。
障害者短時間トライアルコース
継続雇用する労働者として雇用することを目的に、障害者を一定の期間を定めて試行的に雇用するものであって、雇入れ時の週の所定労働時間を10時間以上20時間未満とし、障害者の職場適応状況や体調等に応じて、同期間中にこれを20時間以上とすることを目指すものをいいます。
障害者が労働に慣れていくために、最初は10時間以上20時間未満から始めて、トライアル期間中に週20時間まで増やし、継続雇用へとつなげようというものです。
こちらも、確実に継続雇用になるというワケではありません。
事業主の受給額について
・月額で最大4万円、受給期間は最長で12カ月です。
トライアル雇用は障害者が搾取されやすい制度です
トライアル雇用について、2種類のコースを簡単に説明しましたが、事業主側が圧倒的に有利な制度です。
この制度には、問題点もかなり多いため、障害者が搾取されやすくなっています。
失業保険が利用できない
障害者トライアルコースは、原則3カ月の期間となっていますが、失業保険を受け取るためには最低でも6カ月間が必要です。
失業保険は、退職理由により条件が変わってきますが、通常は雇用保険の加入期間が1年以上、会社都合であっても6カ月以上の期間が必要とされています。
もしも、3カ月で障害者が契約を打ち切られてしまったら、どうなってしまうでしょうか。
トライアルの負のループへ
金銭的に余裕があれば別ですが、失業保険の受給ができないために、再びすぐに仕事を探す必要が出てきてしまいます。
障害者手帳を所持している場合、失業保険は300日支給されるため、ゆっくりと自分に合った職場を探せるのがメリットですが、トライアル雇用ではそうはいきません。
金銭的な焦りから、またしても採用されやすい、目先のトライアル雇用に飛びついてしまうような方もかなり多いです。
そして、また3カ月で契約満了となってしまったら…
私は職業訓練を受けながら、ハローワークの専門援助を7カ月ほど受けていた経験がありますが、冗談ではなくトライアル雇用を何度も繰り返している方を、実際に何人か見たことがあります。
継続雇用をしなかったとしても、事業主側には何の罰則もありません。
そのため、3カ月後に確実に雇用を継続されるという保証はどこにもありませんし、かなりの数の障害者が契約を打ち切られているのが現状です。
雇用保険に入れない
雇用保険に加入するためには、週に20時間以上の勤務が必要になりますが、短時間トライアルコースの労働時間は、週に10時間以上20時間未満です。
障害者短時間トライアルコースでは、そもそも雇用保険に加入することができません。
圧倒的に事業主が有利
トライアル雇用については、書類上の手続きが大変だったりするものの、圧倒的に事業主が有利な制度です。
上記で解説をしてきた通り、雇用保険に加入することができなったり、失業保険を受給することもできません。
にもかかわらず、契約を打ち切ったとしても、事業主側には何の罰則もないのです。
この制度を悪用して、国からは助成金を受け取りつつ、障害者を安い給料で使い捨てるような企業が、後を絶ちません。
ハローワークの支援の質が低すぎる
障害者のトライアル雇用の、主な窓口はハローワークになりますが、支援の質は限りなく低いです。
その理由を、あげていきます。
職員の質が低い
一応ハローワークには、障害や難病を抱えている方を対象としている、専門援助部門というものがあります。
しかし、専門援助とは名前だけであり、何の役にも立たないのが実態です。
その証拠に、ハローワークの職員については8割が非正規雇用であり、やる気もなければ専門的な知識もありません。
また、障害者トライアル雇用では、同時にジョブコーチによる支援を受けることができますが、ほとんど意味がないです。
ジョブコーチとは、職場適応援助者とも呼ばれる資格ですが、ちょっとした研修を受けるだけで、誰でも簡単に取れてしまいます。
難しい資格でも、国家資格でも何でもありません。
他の医療系の資格や、国家資格に合わせてジョブコーチを取得している人もいないワケではありませんが、ごく一部です。
こちらも意味がない証拠に、Googleで
「ジョブコーチ」
と試しにググってみてください。
関連するキーワードには
「ジョブコーチ 役に立たない」
と出てくるはずです。
ポジショントークになってしまいますが、作業療法士の私から言わせてもらえば、ハローワークの専門援助部門やジョブコーチは、タダの素人です。
(一応書いておきますが、作業療法士はリハビリテーションの国家資格です)
トライアル雇用など、障害者雇用については非常に複雑な制度ですが、しっかりと理解をしているハローワークの職員は、ほとんど存在しないと考えていいでしょう。
ジョブコーチについては、こちらの記事で詳しく解説をしています↓
ブラック企業の求人しかない
ハローワークは支援の質が低いうえに、ブラック企業の求人しかありません。
この背景としては、ハローワークには企業が無料で求人を掲載できるというものがあります。
つまり、無料で求人広告を出して待ち伏せをし、トライアル雇用を利用して助成金を受け取りながら、障害者を安い給料で働かせようというワケです。
ハローワークに、求人を出しているような企業は、もう最初から障害者を利用する気満々なのです。
こんな会社に入ってしまうと、3カ月後には継続雇用されることもなく、失業保険を受給することもできずに、ただ搾取をされることになります。
これを防ぐためには、障害者雇用を専門にしている転職エージェントを活用することが有効です。
転職エージェントは、ハローワークとは仕組みが異なり、企業が有料で求人広告を掲載しています。
トライアル雇用や障害者雇用を考えるのであれば、搾取をされないためにも、こうしたエージェントを利用するようになさってください。
終わりに
つい最近、障害者雇用の水増し問題が大きな話題になりましたが、ハローワークなど国の公的機関はまともに機能していないのが実態です。
しかし、現在は「働き方改革」などの影響もあり、障害を抱えていてもできる仕事が増えてきています。
日本の少子高齢化により、働き手の人材不足が指摘されていますが、労働力だけではなく助成金も提供してくれる障害者の需要は高まってきています。
ぜひ転職エージェントを活用して、条件の良い場所や障害に理解のある職場に、就職・転職を成功させてみてください。
こちらの記事では、私が実際にハローワークの専門援助を受けた体験と、障害者雇用専門の転職エージェントについて、詳しく解説をしています↓
【障害者雇用】ハローワークの専門援助はやめとけ!【最低です】
YouTubeの動画でも、トライアル雇用のデメリットや問題点について解説をしているので、ぜひ合わせてご覧ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
難病の私ですが、現在はフリーランスとして在宅で仕事をしています。
ここまでくるには、かなりの遠回りをしてしまったため、効率的にWebデザイナーになる方法を解説しました。
この方法なら、お金をかけずに、無料でスキルを身に着けることも可能です。
自分のすべてを注ぎ込んで執筆をしたので、在宅ワークを考えている方はぜひご参考ください↓
【Webデザイナーになるには?】職業訓練は無理です【効率的な方法】
国の障害者雇用の水増し問題は記憶に新しいですが、公的機関であるハローワークの実態もかなりひどいものになっています。
こちらの記事では、難病の私が実際に、ハローワークの専門援助を受けた経験を紹介しています。
合わせて、障害者雇用専門の転職エージェントについても解説をしているので、障害者手帳をお持ちの方は参考にして頂ければと思います。
ハローワークの専門援助は、最低でした↓
【障害者雇用】ハローワークの専門援助はやめとけ!【最低です】