【ゼルヤンツ】が【潰瘍性大腸炎】に効かなかった私の例

2020年1月31日

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私は潰瘍性大腸炎や、関節痛の治療のため、様々な生物学的製剤を使用してきました。

ヒュミラやレミケードを使用しましたが、効果がなくなり、次にゼルヤンツの服用を始めました。

飲む生物学的製剤といわれるゼルヤンツですが、私には効果が見られず、約3カ月で服用中止となります。

ゼルヤンツは新しい薬であり、まだまだ情報が少ないため、私の治療について記します。

※私は医療従事者ではありますが、医師ではないためあくまでも個人的な見解です。

はじめに

6つの診療科に通う男、作業療法士のコージです!

私は潰瘍性大腸炎や、様々な免疫疾患を抱えており、現在は6つの診療科で治療を行っています。

詳しくはプロフィールをご参照ください。

潰瘍性大腸炎や、関節痛(腸炎関連性脊椎炎)の治療のため、ヒュミラとレミケードを使用した後にゼルヤンツを約3カ月服用しました。

生物学的製剤とゼルヤンツ

注射

生物学的製剤はDMARDSの一種です。

DMARDSとは抗リウマチ薬のことであり、以下の三種類に分けられます。

・免疫調節薬

・免疫抑制薬

・生物学的製剤

抗リウマチ薬は炎症を抑える作用は持っていませんが、免疫機能に働きかけて症状を改善する薬です。

日本国内初の生物学的製剤であるレミケード(インフリキシマブ)は、2002年にクローン病に対する適応で使用されるようになりました。

その後ヒュミラなど色々な生物学的製剤が登場し、様々な免疫疾患で幅広く使用されるようになり、現在治療の主流になってきています。

生物学的製剤は免疫機能のなかでも特定の部分に作用するため、比較的副作用やリスクが少ないといわれている薬です。

サイトカインという「炎症を起こせ」と指令を出す物質に作用し、指令を出させないようにしたり、指令が伝わらないようにします。

炎症性サイトカインにはTNF-αIL-6などの物質があり、潰瘍性大腸炎の治療に使われるヒュミラレミケードは、TNF-αをブロックする生物学的製剤です。

これに対し、ゼルヤンツはまったく新しいタイプの薬であり、JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬と呼ばれています。

サイトカインからの情報を伝えるJAKという酵素を阻害し、情報が伝わるのを防いで炎症が起こらないようにする薬です。

ゼルヤンツの大きな特徴として、経口投与することができるといったことがあげられます。

潰瘍性大腸炎とゼルヤンツ

大腸

潰瘍性大腸炎に対するゼルヤンツの適応は

剤を使用する前に少なくとも1剤の既存治療薬(ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤)の使用を検討すること。

また、本剤についての十分な知識と治療経験を持つ医師のもとで使用すること

となっています。

私はプレドニンリンデロン座薬、レクタブルなどのステロイド製剤の効果が乏しいこと

ヒュミラレミケードの効果がなくなったこと

ゲノム情報の解析により、私はイムランの副作用が出やすい体質であったこと

などから、ゼルヤンツによる治療を行うことになりました。

潰瘍性大腸炎に対するゼルヤンツの治療は

・寛解導入療法

1回10mg(2錠)1日2回8週間経口投与する。

効果不十分な場合はさらに8週間投与することができる。

・寛解維持療法

寛解維持療法では、1回5mg(1錠)1日2回経口投与する。

効果が減弱した患者では、1回10mg(2錠)1日2回投与に増量することができる。

また、過去の薬物治療において難治性の患者では、1回10mg(2錠)1日2回投与することができる。

となっています。

私は1回10mg(2錠)を1日2回服用することになりました。

ゼルヤンツを使用しての治療経過

手帳

ゼルヤンツの服用を始めると、若干の吐き気はするものの、ヒュミラやレミケードと比べてそれほど強い副作用は感じませんでした。

それほど副作用は感じませんでしたが、潰瘍性大腸炎の症状や、関節痛への効果も感じることができませんでした。

しかし、服用を始めてすぐに皮膚症状が劇的に改善したのです。

私は肌荒れや、上半身の発疹がひどく、ステロイド軟膏など様々な種類の軟膏薬を定期的に塗っています。

ゼルヤンツを飲み始めてから、それらの軟膏薬を使わなくてもいいほどに皮膚症状が改善しました。

皮膚科の主治医の先生によると、海外ではゼルヤンツが皮膚疾患にも使われているようです。

潰瘍性大腸炎と同じく、免疫の異常によって起こる皮膚疾患などに対して効果がある例が多く報告されており、近年日本でも研究されているとのことでした。

私の場合、皮膚症状は劇的に改善しましたが、潰瘍性大腸炎と関節痛への効果がほとんど見られなかったため、約3カ月で服用中止となりました。

生物学的製剤は効かなくなる?

免疫機能

生物学的製剤を使用することにより自己抗体ができ、効果が減弱することがあるようです。

私は徐々に効果がなくなり、ヒュミラ約1年で中止、レミケード約半年で中止となっています。

その後、ゼルヤンツを使用しましたが、効果がほとんど見られず約3カ月で中止となりました。

私に自己抗体ができたのかどうか定かではありませんが…

ヒュミラとレミケードの効果が徐々になくなっていったこと、その後服用したゼルヤンツの効果が見られなかったことは事実です。

私の主治医によると、一度生物学的製剤の使用を中止し、期間をあけると再び効果が戻る例などもあり、なんとも言えないようです。

潰瘍性大腸炎に対する生物学的製剤は、2010年レミケードが適応追加、2013年ヒュミラが適応追加されたばかりです。

ゼルヤンツ2013年に初めて日本国内で使用されるようになり、2018年に潰瘍性大腸炎に対して適応追加されたばかりです。

現在も複数の生物学的製剤が適応追加されてきていますが、まだまだ情報が少ないのが現状となっています。

なかでも、ゼルヤンツに関しての情報はかなり少ないです。

何か情報をお持ちの方がいましたら、コメントやお問合せなどから連絡を頂けたら幸いです。

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どうぞよろしくお願い致します。

終わりに

潰瘍性大腸炎の認知度は最近高まってきていますが…

やはり、難病や免疫疾患に対する理解はまだまだ不十分であると感じています。

また、制度も非常に複雑で分かりにくいです。

私はこのブログを通して、色んな情報を発信していきたいと考えています。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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