【アドラー心理学】過剰な信者にはおかしい人も多い【要注意です】

2023年11月8日

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日本では、「嫌われる勇気」ベストセラーとなり、空前のアドラー心理学ブームが起こっています。

しかし、アドラー心理学を誤った方向に使ったり、過剰な信者にはおかしい人間も多いです。

はじめに

精神分野が専門になります、作業療法士のコージです!

アドラー心理学について、このようなツイートをしました↓

この記事でも登場する、自称 #HSP カウンセラーのように、勘違いをしている人も多いですが、心理学とはあくまでも「科学的」なものです。

科学的な根拠が必要ですし、決して感情論で語るものではありません。

「嫌われる勇気」を読んだだけで、理解したつもりになっているようですが、違いますよ。 https://t.co/J5oOYMB2Ut

アドラーブームにより、心理学が身近になってきましたが、誤った解釈により自分が特別な人間だと勘違いをしたり、カウンセラーを自称するインチキな人も出現してきました。

アドラー心理学の信者はここがおかしい

最初に、明記しておきますが、この記事はアドラー心理学そのものを否定するものではありません。

アドラー心理学については、賛否両論ありますが、私はどちらかというと肯定派です。

しかし、あまりにも過剰な信者たちには疑問を感じています。

「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」

日本において、アドラー心理学はあまり知られていませんでしたが、有名にしたのは「嫌われる勇気」という本です。

また、この後に出版された「幸せになる勇気」についても、同じく大ベストセラーとなりました。

なかでも、嫌われる勇気に出てくる、課題の分離という考え方やトラウマは存在しないという説は、あまりにも有名です。

実は私も、この二冊を所持しており、何回も読み返していますが、確かに素晴らしい良書だと思います。

しかし、アドラー心理学の過剰な信者たちは、たった二冊の本を読んだだけで、心理学を完全に理解した気になっているのです。

心理学については、実に様々な種類と分野がありますし、なにもアドラーだけが全てではありません。

過剰な信者は、心理学のなかのごく一部だけ、それもたった二冊の本の内容を切り取っただけで、知ったかぶりをしています。

そして、アドラー心理学とは、もっともっと奥が深いものですし、そんなに簡単に理解できるワケがありません。

アドラー心理学が、すべてだと思い込んだり、理解したつもりになっているようですが、これは危険な考え方です。

自分が特別かのように勘違いをしている

これが、最も危険な考え方になりますが、「嫌われる勇気」を読んだだけで、自分が特別な人間かのように勘違いをしている者が出てきました。

先ほど、少し触れましたが、勘違いをしている信者はやたらと、「課題の分離」というものを強調してきます。

嫌われる勇気のなかでは、子どもが勉強をしないのは自身の問題であり、親が介入することではないと、例え話が紹介されています

自分の子供が、勉強をしなかった結果、成績が下がったり受験に失敗をしたとしても、それは本人の課題であり、親がどうこうする問題ではないというものです。

逆に言えば、自分自身のことを評価するのは、あくまでも他人の問題だということですね。

しかし、この意味をはき違えて、他人に嫌な思いをさせたにもかかわらず、それは相手の問題だと考える愚かな信者が出現してきました。

つい最近、公開した記事で触れている、自称HSPのブロガーも同様です↓

【自称】HSPの人達がうざい件【SNSヤバすぎ】

課題の分離とは、相手を傷つけたり嫌な思いをさせてしまったときに、それは相手自身の問題だと、言い訳をするための考え方ではありません。

過剰な信者たちは

「あっちが勝手に嫌な気分になっているだけであり、これが課題の分離です!」

と言い張りますが、嫌われる勇気の意味を、完全にはき違えています。

自らが積極的に、人が嫌がることをしたり傷つけるようなことをすれば、他人に嫌われるのは当たり前です。

そんなことは、絶対にアドラー自身も推奨はしていません。

また、トラウマは存在しないといった説も有名ですが、これをやたらと盾にして、カウンセラーを気取る傾向ような信者もいます。

「お前が今こうなっているのは、過去のトラウマを言い訳にしているだけだ!」

などと説教をしてきますが、こういう人に限って、何も資格は持っていなかったりします。

もう一度いいますが、アドラー心理学とは、あくまでも心理学のなかの、たった一部分です。

アドラーについては、おかしいと感じてしまう人も多いようですが、それはこうした一部の異常な信者たちのせいです。

アドラー心理学にすがる信者たちについて

アドラー心理学は、人生を変えるための劇薬だと言われますが、自分が何者であるのか自我同一性(アイデンティティ)が欠如している現代人において、ベストセラーになったことは必然だと言えるでしょう。

信者のなかには、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読み終えたあと、急に目が覚めたかのように別人になってしまう人が、少なからず存在します。

自分を決めるのは自分自身

自分の人生や、何者であるのかを決めるのは、あくまでも自分自身なはずです。

しかし、このような信者たちは、自分の存在意義をアドラー心理学に求めたります。

つまり、おかしいと感じる信者たちは、自分自身の手前にアドラー心理学が存在しており、順番が逆になっています。

心理学や自己啓発とは、人生を豊かにするための学問であり、自分自身の延長線上になくてはならないものです。

自分という存在は、アドラー心理学という学問が形成してくれるワケでは、絶対にありません。

アドラー心理学とは、人生を豊かにするための考え方や学問のことであり、自分の存在意義を左右するためのものではないのです。

さらに言うと、自分の人生にプラスになるのであれば、別にアドラー的な考え方ではなくてもいいということになります。

嫌われる勇気では、他者承認の欲求を否定していたりしますが、マズローが提唱した欲求5段階説というものでは、他者に認められることにより、自己承認に繋がるとされています。

私の個人的な考えですが、自分の人生が豊かになるのであれば、どれを選ぶのかはその人の自由なはずです。

そして実際に、精神科が専門である作業療法士の私ですが、患者さんによって合ったものを選び、使い分けをしています。

話は逸れましたが、自分自身が何者であるのか、それを決めるのは「嫌われる勇気」という本ではありません。

アドラーの過剰な信者は、心理学は自分を形成してくれるものだと勘違いをしていますが、それはおかしい話です。

アドラー心理学が世界のすべてではありません

アドラーの過剰な信者は、それが世界中でただ一つの正解かのように考えていますが、そんなことはありません。

それでは最後に、おかしいと感じる過剰なアドラー心理学の信者について、簡単にまとめていきます。

おかしいアドラー信者についてのまとめ

・アドラー心理学とは、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」のたった二冊を読んで、完全に理解できるものではない

・課題の分離や、トラウマを否定する説については、相手を傷つけてもいい理由には絶対にならない

・自分が何者であるのか、存在意義を決めるのは自分自身であり、自我同一性をアドラー心理学に求めるものではない

あなたの周りにも、やたらとアドラーや嫌われる勇気をアピールしてくる、おかしな信者がいたりしませんか?

終わりに

心理学が、身近になるのは良い事かもしれませんが、このようなズレた考え方は、非常に危険です。

アドラー心理学については、自分の人生にプラスになるように、考え方を取り入れていきたいものですね。

嫌われる勇気も大事ですが、ブラック企業を辞める勇気も、必要ですよ↓

【ブラック企業を辞めたい人へ】1年で退職してみた件【問題ナシ】

嫌われる勇気やアドラーについては、YouTubeでも解説をしています。

ぜひ合わせてご覧ください。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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