【アドラー心理学】過剰な信者にはおかしい人も多い【要注意です】
日本では、「嫌われる勇気」ベストセラーとなり、空前のアドラー心理学ブームが起こっています。
しかし、アドラー心理学を誤った方向に使ったり、過剰な信者にはおかしい人間も多いです。
はじめに
精神分野が専門になります、作業療法士のコージです!
アドラー心理学について、このようなツイートをしました↓
この記事でも登場する、自称 #HSP カウンセラーのように、勘違いをしている人も多いですが、心理学とはあくまでも「科学的」なものです。
科学的な根拠が必要ですし、決して感情論で語るものではありません。
「嫌われる勇気」を読んだだけで、理解したつもりになっているようですが、違いますよ。 https://t.co/J5oOYMB2Ut
— コージ@難病系作業療法士フリーランス (@koji_ot) April 4, 2020
この記事でも登場する、自称 #HSP カウンセラーのように、勘違いをしている人も多いですが、心理学とはあくまでも「科学的」なものです。
科学的な根拠が必要ですし、決して感情論で語るものではありません。
「嫌われる勇気」を読んだだけで、理解したつもりになっているようですが、違いますよ。 https://t.co/J5oOYMB2Ut
アドラーブームにより、心理学が身近になってきましたが、誤った解釈により自分が特別な人間だと勘違いをしたり、カウンセラーを自称するインチキな人も出現してきました。
アドラー心理学の信者はここがおかしい
最初に、明記しておきますが、この記事はアドラー心理学そのものを否定するものではありません。
アドラー心理学については、賛否両論ありますが、私はどちらかというと肯定派です。
しかし、あまりにも過剰な信者たちには疑問を感じています。
「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」
日本において、アドラー心理学はあまり知られていませんでしたが、有名にしたのは「嫌われる勇気」という本です。
また、この後に出版された「幸せになる勇気」についても、同じく大ベストセラーとなりました。
なかでも、嫌われる勇気に出てくる、課題の分離という考え方やトラウマは存在しないという説は、あまりにも有名です。
実は私も、この二冊を所持しており、何回も読み返していますが、確かに素晴らしい良書だと思います。
しかし、アドラー心理学の過剰な信者たちは、たった二冊の本を読んだだけで、心理学を完全に理解した気になっているのです。
心理学については、実に様々な種類と分野がありますし、なにもアドラーだけが全てではありません。
過剰な信者は、心理学のなかのごく一部だけ、それもたった二冊の本の内容を切り取っただけで、知ったかぶりをしています。
そして、アドラー心理学とは、もっともっと奥が深いものですし、そんなに簡単に理解できるワケがありません。
アドラー心理学が、すべてだと思い込んだり、理解したつもりになっているようですが、これは危険な考え方です。
自分が特別かのように勘違いをしている
これが、最も危険な考え方になりますが、「嫌われる勇気」を読んだだけで、自分が特別な人間かのように勘違いをしている者が出てきました。
先ほど、少し触れましたが、勘違いをしている信者はやたらと、「課題の分離」というものを強調してきます。
嫌われる勇気のなかでは、子どもが勉強をしないのは自身の問題であり、親が介入することではないと、例え話が紹介されています
自分の子供が、勉強をしなかった結果、成績が下がったり受験に失敗をしたとしても、それは本人の課題であり、親がどうこうする問題ではないというものです。
逆に言えば、自分自身のことを評価するのは、あくまでも他人の問題だということですね。
しかし、この意味をはき違えて、他人に嫌な思いをさせたにもかかわらず、それは相手の問題だと考える愚かな信者が出現してきました。
つい最近、公開した記事で触れている、自称HSPのブロガーも同様です↓
課題の分離とは、相手を傷つけたり嫌な思いをさせてしまったときに、それは相手自身の問題だと、言い訳をするための考え方ではありません。
過剰な信者たちは
「あっちが勝手に嫌な気分になっているだけであり、これが課題の分離です!」
と言い張りますが、嫌われる勇気の意味を、完全にはき違えています。
自らが積極的に、人が嫌がることをしたり傷つけるようなことをすれば、他人に嫌われるのは当たり前です。
そんなことは、絶対にアドラー自身も推奨はしていません。
また、トラウマは存在しないといった説も有名ですが、これをやたらと盾にして、カウンセラーを気取る傾向ような信者もいます。
「お前が今こうなっているのは、過去のトラウマを言い訳にしているだけだ!」
などと説教をしてきますが、こういう人に限って、何も資格は持っていなかったりします。
もう一度いいますが、アドラー心理学とは、あくまでも心理学のなかの、たった一部分です。
アドラーについては、おかしいと感じてしまう人も多いようですが、それはこうした一部の異常な信者たちのせいです。
アドラー心理学にすがる信者たちについて
アドラー心理学は、人生を変えるための劇薬だと言われますが、自分が何者であるのか自我同一性(アイデンティティ)が欠如している現代人において、ベストセラーになったことは必然だと言えるでしょう。
信者のなかには、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読み終えたあと、急に目が覚めたかのように別人になってしまう人が、少なからず存在します。
自分を決めるのは自分自身
自分の人生や、何者であるのかを決めるのは、あくまでも自分自身なはずです。
しかし、このような信者たちは、自分の存在意義をアドラー心理学に求めたります。
つまり、おかしいと感じる信者たちは、自分自身の手前にアドラー心理学が存在しており、順番が逆になっています。
心理学や自己啓発とは、人生を豊かにするための学問であり、自分自身の延長線上になくてはならないものです。
自分という存在は、アドラー心理学という学問が形成してくれるワケでは、絶対にありません。
アドラー心理学とは、人生を豊かにするための考え方や学問のことであり、自分の存在意義を左右するためのものではないのです。
さらに言うと、自分の人生にプラスになるのであれば、別にアドラー的な考え方ではなくてもいいということになります。
嫌われる勇気では、他者承認の欲求を否定していたりしますが、マズローが提唱した欲求5段階説というものでは、他者に認められることにより、自己承認に繋がるとされています。
私の個人的な考えですが、自分の人生が豊かになるのであれば、どれを選ぶのかはその人の自由なはずです。
そして実際に、精神科が専門である作業療法士の私ですが、患者さんによって合ったものを選び、使い分けをしています。
話は逸れましたが、自分自身が何者であるのか、それを決めるのは「嫌われる勇気」という本ではありません。
アドラーの過剰な信者は、心理学は自分を形成してくれるものだと勘違いをしていますが、それはおかしい話です。
アドラー心理学が世界のすべてではありません
アドラーの過剰な信者は、それが世界中でただ一つの正解かのように考えていますが、そんなことはありません。
それでは最後に、おかしいと感じる過剰なアドラー心理学の信者について、簡単にまとめていきます。
おかしいアドラー信者についてのまとめ
・アドラー心理学とは、「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」のたった二冊を読んで、完全に理解できるものではない
・課題の分離や、トラウマを否定する説については、相手を傷つけてもいい理由には絶対にならない
・自分が何者であるのか、存在意義を決めるのは自分自身であり、自我同一性をアドラー心理学に求めるものではない
あなたの周りにも、やたらとアドラーや嫌われる勇気をアピールしてくる、おかしな信者がいたりしませんか?
終わりに
心理学が、身近になるのは良い事かもしれませんが、このようなズレた考え方は、非常に危険です。
アドラー心理学については、自分の人生にプラスになるように、考え方を取り入れていきたいものですね。
嫌われる勇気も大事ですが、ブラック企業を辞める勇気も、必要ですよ↓
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嫌われる勇気やアドラーについては、YouTubeでも解説をしています。
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最後まで読んで頂きありがとうございました!
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