【障害者雇用】生活できないのはおかしいです【会社が悪い】
障害者雇用では、給料が安すぎるために「生活できない」という方が少なくありません。
生活ができないのは、障害者のあなたに問題があるのではなく、絶対に会社が悪いです。
はじめに
6つの診療科に通う男、作業療法士のコージです!
つい先日、怒りにまかせてこのようなツイートをしました↓
「障害者雇用と一般雇用の平均給料は200万円の差がありますが、それは体のことを考えて楽な仕事を選ぶ人が多いからです」←変なこと書くなアホ
助成金だけを目当てにして、障害者を安い給料で働かせてる企業が多すぎます。
本当はもっと能力は高いですし、カラクリでもなんでもないわ。 https://t.co/Mh87wXrNmq
— コージ@難病系作業療法士ブロガー (@koji_ot) January 18, 2020
「障害者雇用と一般雇用の平均給料は200万円の差がありますが、それは体のことを考えて楽な仕事を選ぶ人が多いからです」←変なこと書くなアホ
助成金だけを目当てにして、障害者を安い給料で働かせてる企業が多すぎます。
本当はもっと能力は高いですし、カラクリでもなんでもないわ。
言葉が悪くてスイマセン….。
普段は、こんなツイートをすることは絶対にありませんが、あるサイトの悪質な記事を見つけて、本当に腹が立ちました。
私は難病を持つ医療従事者(作業療法士)という立場ですが、生活ができないのは絶対に会社が悪い理由と、合わせて解決策を解説していきます。
障害者雇用の給料の平均が低いのは甘えではありません
このサイトによると
一般雇用の給料の平均は432万円、障害者雇用は200~250万円が平均だと言われますが、この数値にはカラクリがあります!
そもそも、障害者は簡単で負担が少ない仕事を選択する人が多いので、平均値は低くなるのです。
などと書かれていましたが、かなり悪質ですね。
上記の記事を読んでみると、「障害者は甘えている」とも受け取れる内容であり、本当に腹が立ちました。
執筆者は、介護職員初任者研修の資格を持ち、障害者の作業所などで働いていた経験があるようですが、何にも分かっていないです。
このWebサイトを公開したいところですが、アフィリエイトの報酬(広告収入)を目的に、誤解を招きやすい作りになっているため、あえてURLは貼りません。
障害者への理解が乏しい
障害者が自ら、簡単な仕事を選んでいるわけではなく、実際には障害に対しての理解が乏しいのが現状です。
障碍者雇用で勤めていた私も、間接的に仕事が振られず、
自分でも出来る仕事が同僚に振られていくという仕打ちを受けました(過去に行った実績があるにもかかわらず)待遇や人間関係は良かったかもですが、居心地が悪いと感じた場合は、即座に別の場所へ踏み出す勇気も必要ですね
— TAKASHI@自閉症持ちの無能人間 (@ASD_TAKASHI) January 17, 2020
障碍者雇用で勤めていた私も、間接的に仕事が振られず、
自分でも出来る仕事が同僚に振られていくという仕打ちを受けました(過去に行った実績があるにもかかわらず)
このツイートの通りで、「障害者の能力は低い」と誤解されていることが、障害者雇用の給料が低い原因の一つです。
作業療法士の私が断言しますが、障害者の能力については、世間で思われているよりも想像以上に高いです。
作業療法では、作業活動を通して患者さんと作品をつくったり、レクリエーションなどを通してリハビリをしてきます。
私は精神科の病院で勤務していたのですが、医療系の学生さんが実習に訪れると、患者さんの能力が思っていたよりも高いことに、必ず驚くのです。
もちろん、なかには仕事の能力が低い方も多いですが、そういう人は障害者雇用で働いているのではなく、支援施設である作業所に通っています。
障害者の作業所については、最終的には就職をするための訓練や支援を受ける場所であり、障害者雇用とはまったくの別物です。
障害者が自ら、簡単な仕事を選択しているというのは誤りであり、能力を誤解されているために給料が低い仕事しかない、というのが正解です。
障害への理解が乏しいために、障害者雇用で働いても生活ができないということが起こっています。
障害者は法定雇用率を満たすためだけに雇われている
障害者雇用率制度というものがあり、すべての事業主は法定雇用率を上回る割合で、障害者を雇用しなければいけません。
現在(2020年1月)の法定雇用率は、2.2%となっており、これを下回っていると国から指導が入ったり、罰金を支払う必要があります。
この法定雇用率を満たすためだけに、障害者を雇用して、安い給料で働かせているような会社が少なくありません。
つまり、本当は雇いたくないけれども、罰則を避けるために仕方なく障害者を雇用している、というのが本音です。
こうした企業は、先ほどのツイートのように、障害への理解が乏しいのが現状であり、給料が上がるということはまずありません。
助成金のために障害者を雇用している
もう一つ悪質な企業としては、障害者を雇用することで国から支払われる高額な助成金だけを目当てに、安い給料で働かせているパターンです。
安い給料で障害者を働かせつつ、同時に高額な助成金を受け取ることで、会社の利益を最大にまで引き上げようというワケですね。
このパターンも同様に、実際には障害への理解などする気がないのが実態なので、同じく給料が上がることはありません。
こんな会社は、障害者を利用することだけが目的なので、とんでもないブラック企業になります。
それどころか、助成金を受け取っているにも関わらず、配慮をするという義務を怠り
「障害者を働かせてやっている!」
と本気で勘違いをしています。
障害者雇用では、ブラック企業から搾取される人が後を絶たないために、生活ができないのです。
障害者雇用で生活できないのは会社が悪いけど希望もある
これまで解説をしてきた通り、障害者雇用で生活ができないのは、絶対に悪質な会社側が悪いのです。
とはいえ、現在の日本では「働き方改革」が推し進められているので、希望もあります。
働き方改革の影響で、障害を抱えていてもできる仕事が増えてきていますし、徐々にですが障害者への理解も高まってきているのです。
障害者雇用専門の転職エージェントを活用しよう
その証拠に、障害者雇用を専門にしている転職エージェントが、最近になって急激に増えてきています。
障害者の仕事の能力は高いうえに、助成金も受け取れることに気付いている企業が、こうした転職エージェントに続々と求人を出しています。
たとえ障害者雇用であっても、転職エージェントを利用することで給料も上がりますし、生活を楽にすることが十分に可能です。
こちらの記事では、障害者雇用専門の転職エージェントについて、詳しく解説をしています↓
【障害者雇用】ハローワークの専門援助はやめとけ!【最低です】
終わりに
「障害者は甘えている」
と言う人がいたりしますが、何も分かっていないですし、完全に間違っています。
そして、障害を抱えていたとしても、仕事に対する能力と市場の評価は、自分の想像以上に高いはずですよ。
ぜひ転職エージェントを利用して、条件の良い場所に転職をしてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
難病の私ですが、現在はフリーランスとして在宅で仕事をしています。
ここまでくるには、かなりの遠回りをしてしまったため、効率的にWebデザイナーになる方法を解説しました。
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国の障害者雇用の水増し問題は記憶に新しいですが、公的機関であるハローワークの実態もかなりひどいものになっています。
こちらの記事では、難病の私が実際に、ハローワークの専門援助を受けた経験を紹介しています。
合わせて、障害者雇用専門の転職エージェントについても解説をしているので、障害者手帳をお持ちの方は参考にして頂ければと思います。
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