【抗リウマチ薬】飲み始めたら副作用が強いです【頭痛・怠い】
抗リウマチ薬の代表として、最も有名なのがメトトレキサート(リウマトレックス)ですが、副作用が起こる頻度は比較的に少ないと言われています。
しかし、私の場合には、頭痛と倦怠感がひどく、服用した当日には動けなくなってしまいます。
はじめに
6つの診療科に通う男、作業療法士のコージです!
メトトレキサートの服用を始めてから、3週目に入りました↓
#リウマチ
昨日は人生で2回目のメトトレキサートでしたが、飲んだ当日は頭痛とめまいがすごいです😱生物学的製剤のヒュミラの場合には、翌日に副作用がくるのですが、薬によっても色々と違いがあります。少し回復してきたので、ブログの記事を書こうと思います✊
— コージ@難病系作業療法士フリーランス (@koji_ot) February 12, 2020
昨日は人生で2回目のメトトレキサートでしたが、飲んだ当日は頭痛とめまいがすごいです😱生物学的製剤のヒュミラの場合には、翌日に副作用がくるのですが、薬によっても色々と違いがあります。
少し回復してきたので、ブログの記事を書こうと思います✊
医療従事者でもある私ですが、実体験をもとにして、抗リウマチ薬と副作用について解説をしていきます。
関節リウマチとメトトレキサートについて
関節リウマチには、様々な種類の治療薬がありますが、メトトレキサート(リウマトレックス)が世界的に最もよく使われている薬です。
まずは、簡単に抗リウマチ薬について解説をします。
免疫の異常を調節する
抗リウマチ薬は、直接炎症や痛みを抑えるといった作用はありませんが、免疫の異常に働きかけることにより、症状を改善させる薬です。
そのために、効果が出るまでには、どうしても時間がかかってしまうのが特徴です。
症状の改善が見られるまでに、早い人は2週間で効果があると言われていますが、一般的には2~3カ月かかるとされています。
薬の飲み方
メトトレキサートについては、休薬する期間が必要なので、毎日飲むような薬ではありません。
基本的に、1週間のうち1~2日だけ、曜日を決めて服用することになっています。
最初は、1週間に6mgか8mgからはじめて、効果と副作用を見ながら量を調節していく薬です。
効果が不十分な場合には、最大で1週間に16mgまで増量をすることが可能ですが、10~12mgの範囲で使用している患者さんが多いです。
私の場合には、毎週の火曜日に8mgの服用から始めることになりました。
そして、現在は飲み始めてから3週目です。
メトトレキサートの副作用について
では次に、さっそく本題であるメトトレキサートの副作用について解説をします。
葉酸製剤を併用する
メトトレキサートは、炎症を起こす滑膜の細胞やリンパ球などの、葉酸の働きを阻害することにより効果をあらわします。
しかし、他の様々な細胞にも影響を与えてしまうので、葉酸の不足が原因となる副作用を起こしやすいです。
葉酸の働きが、阻害された影響により生じる副作用としては
・口内炎
・吐き気
・下痢
・肝機能の異常
などがあげられます。
これらの副作用を防ぐために、メトトレキサートを服用した翌日または翌々日に、葉酸製剤を飲むことが多いです。
私は、火曜日にメトトレキサートを服用していますが、葉酸製剤は木曜日に飲んでいます。
葉酸製剤は、メトトレキサートと同時に服用をしてしまうと、効果が弱まったり、逆にリウマチの症状が悪化してしまう可能性があります。
そのために、葉酸製剤を多く含んでいるサプリメントについては、要注意です。
食べ物は特に問題ありませんが、サプリについては絶対に主治医に確認をしてから、飲むようにしてください。
代表的な副作用
メトトレキサートは、抗リウマチ薬のなかでも、副作用が起こる頻度は比較的に少ないとされている薬です。
ですが、一部の注意が必要な副作用について、下記にあげていきます。
血球減少症
メトトレキサートが、細胞の増殖を強く抑えすぎると、白血球や血小板が減少してしまうことがあります。
白血球は、減少してしまうと口内がただれてしまったり、感染症にかかるリスクが高まります。
また、血小板には出血を止める役割がありますが、減少してしまうと手足にアザができたり、歯磨きをすると出血するなどの症状が出ることがあります。
物が食べられないほど、重度の口内炎や、出血について注意が必要です。
間質性肺炎
肺の中には、肺胞という一番小さな部屋がありますが、薬が原因となって炎症が起こってしまうことがあります。
それを、間質性肺炎といいますが、痰のからまない空咳がでたり、息切れや呼吸困難、発熱などの症状が特徴です。
普段とは、異なる息苦しさを感じたり、咳が止まらないような場合は要注意です。
感染症
メトトレキサートには、免疫を抑制する作用があります。
そのために、肺炎や尿路感染症(膀胱炎や腎盂炎)、敗血症、皮膚や関節の感染症など急性の感染症がおきることがあります。
急な発熱や、全身のだるさが出現した場合には要注意です。
リンパ腫
メトトレキサートの服用が原因となり、リンパ腫という病気が出現することがあります。
症状としては、首やわきの下のリンパ節が腫れたり、原因がわからない熱が出るなどが代表的です。
首やわきの下に、しこりができたり、腫れてきた場合には要注意です。
肝機能障害
先ほど、葉酸と肝機能について説明をしましたが、メトトレキサートの服用により肝機能障害を起こすことがあります。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、軽度の肝機能障害では自覚書状は全くないので、定期的に検査をするしかありません。
しかし、体のだるさが強いときには、すでに肝機能障害がおきていることもありますので、早めの受診・検査が必要です。
一応は、メトトレキサート自身の肝障害は重症になることは少ないとされています。
吐き気・頭痛
こちらも、先ほど少し触れましたが、葉酸との関係により吐き気や頭痛が起こることがあります。
そして、この頭痛が私にとっては最も辛いです。
メトトレキサートを飲んだ当日には、頭がガンガンしてめまいが出てきてしまいます。
だるさも物凄く、体を動かすことが結構大変です。
翌日から少し回復し、翌々日からはだいぶ楽になるといった感じですが、まだ服用を始めてから3週目なので、様子を見ていきたいと思います。
もしかしたら、飲み続けていくうちに、慣れてくるかもしれませんしね。
頭痛や吐き気は、内服の仕方を変更したり、葉酸製剤で予防可能とされていますが、あまりにもひどいときには主治医に相談することが望ましいです。
ひどいときには絶対に受診する
上記では、副作用について解説をしてきましたが、特に黄色のマーカーが引いてある部分の症状が出現したら、すぐに受診をするようにしてください。
メトトレキサートと他の薬の併用について
副作用についてはこの通りですが、ここからは参考までに、他の薬との併用について大まかに解説をしていきます。
生物学的製剤
効果が不十分な場合には、メトトレキサートに併用をして、生物学的製剤を使用することがあります。
生物学的製剤とは、免疫機能のなかでも、サイトカインという「炎症を起こせ」と指令を出す物質に作用して、指令を出させない・伝わらないようにする薬です。
関節リウマチには、様々な生物学的製剤が適応追加されていますが、自己注射で行うヒュミラや点滴で投与するレミケードなどが有名です。
私の場合には、メトトレキサートに合わせて、2週間に1度ヒュミラを自己注射しています。
しかし、条件によっては一部、一緒に使えないこともあるので注意が必要です。
たとえば、私も使用しているヒュミラについては、一緒に使えるのは40mgであり、80mgの場合にはメトトレキサートと併用をすることができません。
ヒュミラやレミケードについては、これらの記事でも詳しく解説をしています↓
【レミケード】が【潰瘍性大腸炎】に効かなくなっていった私の例
JAK阻害薬
もう一つ、注意が必要な薬としては、JAK阻害薬があります。
2013年に、最初に登場したゼルヤンツが有名ですが、飲む生物学的製剤と言われたりもします。
厳密には違いますが、生物学的製剤と似た作用と仕組みを持っていること、経口投与ができることが大きな特徴です。
JAK阻害薬については、メトトレキサートとの併用は可能ですが、免疫機能が下がりすぎてしまうため、他の生物学的製剤との使用をすることはできません。
ゼルヤンツについては、こちらの記事でも解説をしています↓
免疫抑制薬
最近のリウマチに対する治療では、生物学的製剤やJAK阻害薬が主流になってきていますが、効果が不十分な場合には免疫抑制薬が一緒に使われることもあります。
私は現在、6つの診療科で治療を行っていますが、症状が治まらないために、イムラン(アザチオプリン)という免疫抑制薬を併用しています。
イムランについては、副作用が出る体質かどうかを、服用をする前に調べることができるので、使用する可能性がある方は事前に検査をしておくとよいです。
ゲノム遺伝子を解析することで調べられますが、検査は無料ですし、採血をして血液のサンプルを送るだけとなっています。
気になる方は、主治医の先生に聞いてみてはいかがでしょうか。
イムランについては、こちらの記事で解説をしています↓
終わりに
関節リウマチの症状が出てきたのは、最近になりますが、今後も治療経過についてはこのブログに記していこうと思っています。
特に生物学的製剤については、最近になって登場したばかりであり、まだまだ情報が不足しているのが現状です。
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最後まで読んで頂きありがとうございました!
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