【潰瘍性大腸炎】レクタブルは効きませんでした【中止済み】
潰瘍性大腸炎の治療剤として、2017年に適用追加された新薬の「レクタブル」ですが、私に対してはあまり効果がありませんでした。
その原因について、考察をしていきます。
はじめに
6つの診療科に通う男、作業療法士のコージです!
医療従事者でもある私ですが、先日にこのようなツイートをしました↓
#潰瘍性大腸炎
そういえば、1年前にレクタブルを使用していた経験がありますが、私にはあまり効果がありませんでした😱私の症状は、直腸のほんとに入口の部分の炎症がひどいので、泡が奥にいきすぎてしまうことが原因かもしれません。
今度ブログの記事で、解説をしたいと思います👍 pic.twitter.com/1BFJYITUGL
— コージ@難病系作業療法士ブロガー (@koji_ot) January 8, 2020
そういえば、1年前にレクタブルを使用していた経験がありますが、私にはあまり効果がありませんでした😱
私の症状は、直腸のほんとに入口の部分の炎症がひどいので、泡が奥にいきすぎてしまうことが原因かもしれません。
今度ブログの記事で、解説をしたいと思います👍
2018年に、約1カ月ほどレクタブルを使用した経験があるので、解説をしていきます。
潰瘍性大腸炎への適応とレクタブルの特徴について
まずはレクタブルについてですが、ブデソニドと呼ばれる、ステロイド製剤になります。
本剤は、日本初の泡状の注腸製剤(注腸フォーム製剤)です。泡状であるため、直腸及びS状結腸に到達した薬剤が局所に留まり、投与後に薬剤が漏れにくいという特徴があります。また、本剤は局所作用型ステロイド薬であるため、ステロイドに起因する全身性の副作用の低減が期待できます。
レクタブルは、日本初の泡状の注腸製剤となっており、イメージとしては上記の画像のように、見た目はシェービングクリームのような治療薬となっています。
泡状であるために、薬剤が腸に付着してとどまり、効果が持続しやすいことが大きな特徴です。
また、局所的であること、ブデソニドは比較的にそれほど強くないステロイド製剤であることなどから、副作用が少ないという特徴もあります。
潰瘍性大腸炎への適用は、軽症から中等症に対して、1回あたりワンプッシュを1日2回、直腸内に噴射することとなっています。
潰瘍性大腸炎の私がレクタブルを使用するまでの経過について
続いて、潰瘍性大腸炎の私が、レクタブルを使用することになった経緯を紹介したいと思います。
私が使用していたのは、レクタブルが承認された2017年の翌年である、2018年の時です。
リンデロンから切り替えるため
当時は免疫抑制薬のイムランに合わせて、リンデロン座薬を長期的に使用しながら、なんとか潰瘍性大腸炎の症状を抑えているといった状態でした。
イムランを服用する前は、生物学的製剤のヒュミラやレミケードを使用していましたが、どちらも段々と効果が乏しくなっていったために、中止をしています。
生物学的製剤を中止してからは、イムランを服用することになったのですが、それだけでは症状を抑えることはできずに、合わせてリンデロン座薬も1日2回使用していました。
そんなときにレクタブルが登場し、リンデロンよりも比較的に弱いステロイドである、ブデソニドに切り替えることを試みることになります。
リンデロン座薬については、約2年ほど毎日使用しており、ストロイドに依存していたことから、副作用を軽減させるといった目的がありました。
こうして、イムランを服用しながらレクタブルを併用することになったのが、私の経過です。
私の潰瘍性大腸炎にレクタブルは効果がなかった
レクタブルは、1カ月ほど使用をしてみましたが、ほとんど効果がありませんでした。
下記に、その原因を考察していきます。
薬剤が奥へと行き過ぎてしまう
まず私の潰瘍性大腸炎についてですが、発症してからしばらくは全大腸炎型だったものの、現在は直腸だけの炎症が主な症状です。
どちらかというと、潰瘍性大腸炎よりも他の合併症がメインであり、直腸の炎症もお尻の入り口側にかなり近い部分になります。
そのため、レクタブルにノズルを取り付けて噴射をすると、薬剤が患部よりも奥に行き過ぎてしまうことが原因の一つかもしれません。
この点については、ノズルを浅く挿入して対応をしてみましたが、効果がそれほど改善することはありませんでした。
プッシュの力加減や、押してからの戻し具合をゆっくりとしてみたり、色々と工夫をしてみましたが、どうしても薬剤が奥へと行き過ぎてしまいます。
まったく効果がないわけではありませんでしたが、薬剤がほとんど患部に付着しないために、直腸からの出血が止まることはありませんでした。
ブデソニド自体が弱い
もう一つ考えられる原因としては、ブデソニド自体がそれほど強いステロイド製剤ではないということです。
私の場合、レクタブルよりもリンデロン座薬の方が効果がありますが、ブデソニドという成分はリンデロン(ベタメタゾン)よりも比較的に弱いステロイドになります。
患部の位置的な問題に加えて、ステロイドの成分自体が弱いことが、効果がなかったもう一つの原因かもしれません。
現在の治療について
レクタブルは1カ月で中止し、再びリンデロン座薬を1日2回使用しながら症状を抑えていましたが、ステロイドへの依存は断ち切らないとダメだという方針になりました。
そこで、イムランの服用に合わせて、もう一度ヒュミラの使用を開始することになります。
この2つを併用することは初めてですし、免疫機能が下がりすぎてしまうといった副作用が懸念されましたが、長期的な視点ではステロイドに依存しているよりはマシだというのが主治医の見解でした
現在は、イムランとヒュミラを併用しながら、調子が悪いときにのみリンデロン座薬を使用して症状をなんとか抑えています。
今後どうなるかは分かりませんが、治療経過について何か変化があれば、このブログを通して記事にしていきたいと思っています。
終わりに
主治医によると、レクタブルを使用してすぐに改善するケースも多いようですが、私のように効果がない人も少なからず存在するようです。
とはいえ、レクタブルについてはワンプッシュで簡単に噴射することができますし、ペンタサの注腸薬などと比べると、かなり使いやすかったです。
使い始めた最初の頃は、すぐにトイレに行きたくなってしまいましたが、一週間ほどで慣れましたし、万が一トイレで排泄してしまったとしても、泡状なので効果が持続しやすい薬です。
私の場合には、あまり効果がありませんでしたが、相性が良ければとてもいい薬かもしれませんね。
レクタブルについては、2017年の9月27日に承認されたばかりであり、まだまだ情報が少ないのが現状なので、こうして記事にさせて頂きました。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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