【徹底解説】精神障害者は就職できない?【それは勘違いです】
精神障害者は就職できないと誤解している方も多いですが、障害者雇用の需要は高まってきていますし、それは勘違いです。
精神障害者が条件のよい場所に就職をすることは、十分に可能だと断言します。
はじめに
精神科病院で作業療法士をしていました、コージです!
現在はフリーランスになりましたが、精神科の病院で作業療法士をしていたときには、患者さんの能力がとても高いことを常日頃から実感していました。
精神に障害を抱えていると、自分に自信がない方が多いと思いますが、それは勘違いですよ。
精神障害者の仕事に対する能力は高いです
世間では一般的に、「精神障害者の仕事に対する能力は低い」と誤解されていますが、それはれっきとした勘違いです。
まずは、精神障害者と仕事について、作業療法士の私が印象に残っている2人を紹介したいと思います。
統合失調症のAさんと仕事の例
私が勤めていた精神科Y病院には、外来に通院をしている統合失調症のAさんという男性の方がいました。
この病院は深刻な人手不足であるために、Aさんが障害者雇用の枠で看護補助者として採用されることになります。
Aさんの前評判は、Y病院の職員の間では最悪なものでしたが、まさに即戦力という言葉がふさわしいくらいであり、期待は良い意味で裏切られることになりました。
Aさんの仕事はとても丁寧であり、洗濯を頼むと洗濯物はピシッとたたまれて返ってきますし、掃除を頼むと病院中がピカピカにキレイになります。
残念なことに、Y病院の職員からの差別や嫌がらせが原因となり、Aさんは統合失調症の症状が再燃してしまったようですが、本当に様々な能力が高い方でした。
統合失調症のAさんについて詳しくは、こちらの記事で紹介をしています↓
【精神障害者と仕事】差別するような職場は辞めてOK【相手にしない】
統合失調症のTさんと仕事の例
もう一人、印象的だった患者さんに、統合失調症のTさんという20代の男性の方がいました。
Tさんは入院をしながら、作業療法に参加をされていた方になりますが、どんなに細かい作業でも丁寧に速く仕事をこなすのが特徴です。
また、Tさんはパソコンを自作したり、車をいじることが趣味でしたが、その圧倒的な知識にはいつも驚かされました。
Tさんは数カ月で退院となり、その後は外来の作業療法を受けていましたが、知識の多さが評価されて、すぐに障害者雇用枠での採用が決まります。
統合失調症のTさんが就職をした場所は、地元でもそれなりに大きい企業であり、なかなかに条件の良い場所でした。
精神障害者への仕事の認識は変わってきている
まだまだ精神障害者に対する誤解はありますが、一部の企業では
「精神に障害を抱えているとしても、仕事の能力は高い」
と認識が変わってきています。
うつ病もひと昔前は、「怠けている人」というイメージがありましたが、現在はほとんど一般的な病気になっていますし、発達障害に対する知識も広まってきていますよね。
精神障害者への世間の認識が少しずつ変わってきていますし、障害者雇用の枠での採用を増やしている企業が増えてきています。
その証拠に、障害者雇用専門の転職エージェントが増えてきていますし、なかには精神障害者を専門にサポートしているエージェントまであります。
精神に障害を抱えていると、自分に自信のない方が多いと思いますが、それは勘違いですよ。
上記で紹介をした、統合失調症のAさんとTさんもそうでしたが、あなたの能力は自分の想像以上に高いはずです。
精神障害者の需要はかなり高いです
これを言ってしまうと、誤解を招いてしまうかもしれませんが、身体障害者よりも精神障害者の需要はわりと高いです。
たとえば、車イスなどを使用している身体障害者を雇い入れる場合には、手すりをつけたり職場の環境面を整備したりする必要があります。
つまり、企業が身体障害者を雇用するためには設備に投資をしなければならず、金銭的なコストがかかるためにハードルが高いのです。
障害者を雇用することにより、高額な助成金が企業へと支払われますが、身体障害者を雇うことは設備が充実していたり、金銭的に余裕のある大きな会社でないと難しいのが現状になっています。
これに対して、精神障害者に必要なものは主に心理面への配慮であり、介助をしたり環境面を整備したりする必要はありません。
精神障害者を雇用することは、金銭的なコストがかからないために、身体障害者を雇い入れるよりもハードルが低いのです。
※注:念のために書いておきますが、身体障害者よりも精神障害者の立場が上だといいたいわけではありません。
また、「障害者雇用率制度」というものがあり、すべての事業主には障害者を雇用しなければならない義務があります。
雇用するためのコストがかからないわりに、国からは高額な助成金を受け取ることができるので、精神障害者の需要はかなり高いのです。
精神に障害を抱えているとしても、条件の良い場所に就職をすることは、十分に可能です。
精神障害者が就職するには転職エージェントを活用しよう
精神に障害を抱えている方が就職を目指す場合には、ハローワークを考える人も多いと思います。
また、難病の私も、ハローワークの専門援助を受けながら職業訓練へと通っていました。
ですが、ハローワークの専門援助は最低でしたし、助成金だけを目当てにしているブラック企業の求人しかないので、絶対に行ってはいけません。
先ほど少し触れましたが、障害者雇用専門の転職エージェントがあるので、そちらを活用することをおすすめします。
条件の良い就職・転職を成功させるためには、障害者雇用の需要が高まってきている、今が最大のチャンスです。
転職エージェントは、登録・利用すべて無料なので、まずは登録だけしておくのもいいと思います。
こちらの記事では、私が実際にハローワークの専門援助を受けた経験と、障害者雇用専門の転職エージェントについて解説してあります↓
【障害者雇用】ハローワークの専門援助はやめとけ!【最低です】
私が通った職業訓練の、Webデザイン科については、こちらの記事で詳しく解説してあります↓
【Webデザイナーになるには?】職業訓練は無理です【効率的な方法】
終わりに
最後にもう一度いいますが、あなたの能力は自分の想像以上に高いはずです。
あなたが、条件の良い場所に就職を成功させることを願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!