【線維筋痛症】サインバルタを服用してからの経過【わりと良好】

2023年9月21日

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線維筋痛症の治療薬として、2015年に「サインバルタ」が適応追加されました。

数カ月前より、私も服用を始めたので、経過をこのブログに記載していきます。

はじめに

6つの診療科に通う男、作業療法士のコージです!

線維筋痛症の私ですが、先日にこのようなツイートをしました↓

今日も通院をしてきましたが、サインバルタをこのまま40mgで、続けていくことになりました😆
副作用にも慣れ、食欲も大分戻ってきています。

これまでに、リリカやガバペン、トリプタノールなども試してきましたが、これが一番合っているのかもしれません。

これまでに、様々な薬を試してきましたが、わりと調子が良いです。

線維筋痛症にも効くサインバルタの仕組み

サインバルタは、もともとはSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬になりますが、線維筋痛症にも有効であるとされています。

まずは、サインバルタの仕組みや作用について、簡単に解説をしていきます。

体の痛みにも効果がある

サインバルタとは、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や、やる気に関わる「ノルアドレナリン」の働きを高める作用がある薬です。

このことから

・セロトニン:不安や落ち込み

・ノルアドレナリン:意欲や気力の低下

といった、精神症状の改善に効果を期待することができます。

それだけではなく、慢性的な身体の痛みにも有効であることがわかっており、幅広く使われるようになってきました。

うつ病以外への適応が拡大している

サインバルタは当初、うつ病やうつ状態への治療薬として発売されましたが、精神科・心療内科とは別の診療科においても、処方されることが増えてきています。

下記に、サインバルタの適応が追加されていった疾患について、順番にまとめておきます。

・うつ病、うつ状態(2010年)

・糖尿病性神経障害に伴う疼痛(2012年)

・線維筋痛症に伴う疼痛(2015年)

・慢性腰痛に伴う疼痛(2016年)

・変形性関節症に伴う疼痛(2016年)

このように、うつ病だけではなく、内科や整形外科でも使われることが増えてきました。

この記事で取り上げている、線維筋痛症については、2015年に適応が追加されています。

参考:元住吉こころみクリニック「サインバルタの効果と副作用」

サインバルタを服用してから徐々に痛みが改善した

前置きが、少し長くなってしまいましたが、ここからがこの記事の本題です。

線維筋痛症の私ですが、当時のツイートも貼っていきながら、サインバルタを服用してからの経過を記していきます。

精神科で処方されることになった

6つの診療科に通っており、複数の持病を抱えている私ですが、リウマチや強直性脊椎炎による痛みがあるため、整形外科にも通院をしています。

先ほど触れたように、サインバルタは様々な診療科でも使用することができるため、そのまま整形外科で処方して頂いてもよかったのですが…

数カ月前に、線筋痛症の治療を行なっていた、麻酔科の主治医と揉めてしまった経験があります。

また、整形外科の主治医と話し合った結果

・サインバルタは、主に抗うつ薬であること

・慢性的な身体の痛みについて、精神科医の意見も聞いてみたい

といったこともあり、もともと通院をしていた麻酔科ではなく、精神科へと紹介されることになりました。

線維筋痛症の私に出た副作用

サインバルタには

・20mgのカプセル

・30mgのカプセル

の二種類がありますが、まずは20mgから服用されることになりました。

飲み始めてみると、最初は頭痛と吐き気が、中々に強かったです。

精神科の主治医より、サインバルタの服用を始めた直後には、吐き気が起こることが多いと説明を受けていたため、とりあえず様子を見ることにしました。

また、吐き気への対処として、同時に胃薬も処方されていました。

しかし、心配をしていた副作用である、「異常に気分が高揚する」といったことは無かったので、まずは一安心です。

サインバルタは抗うつ薬なので、注意が必要な副作用としては、下記のようなものがあります↓

  • 不安になる、いらいらする、あせる、興奮しやすい、発作的にパニック状態になる、眠れない、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来す、敵意を持つ、攻撃的になる、衝動的に行動する、じっとしていることができない、異常に気分の高揚した状態が持続するなどの症状があらわれることがあります。また、死にたいと思ったり、死のうとするなどの症状があらわれることがあります。これらの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。

引用:くすりのしおり

副作用に慣れて痛みも改善傾向へと変化

精神科の主治医より、サインバルタの効果が出るまでに、最低でも1~2週間はかかると説明を受けていました。

副作用の吐き気により、食事はあまりとれませんでしたが、服用して数日後に変化が訪れます。

飲み始めて3日目には、頭痛と吐き気が若干落ち着き、食事もとれるようになりました。

さらに、一週間ほど経過すると、体の痛みも少しずつ改善していきます。

40mgへと増量

これまでに、リリカやトリプタノール、ガバペンといった、様々な鎮痛薬も試してきましたが、私にはサインバルタが最も合っているのかもしれません。

リリカについての、治療経過↓

【線維筋痛症】リリカが効かなかった件【眠気だけ】

トリプタノールについての、治療経過↓

【線維筋痛症】トリプタノールの眠気が強い件【頭がまわらない】

ガバペンについての、治療経過↓

【線維筋痛症】に【ガバペン】が効果があった話

1カ月ほど、20mgで服用をしていましたが、40mgへと増量をしてみることになります。

つまり、20mgのカプセルを二錠ですね。

増量したところ、20mgのときはあまり感じなかった、眠気といった副作用が出てきました。

また、再び吐き気が強くなるといった症状も、見られました。

しかし、飲み続けているうちに、わりとすぐに副作用には慣れたので、一安心です。

サインバルタを、40mgにしてみた結果、線維筋痛症の痛みがかなり改善してきています。

今後はサインバルタを減薬していく方針です

サインバルタを飲み始めてから、現在は6カ月ほどが経ちましたが…

今後は、精神科の主治医とも相談して、減薬をしていきたいと考えています。

疼痛には対症療法でしかない

サインバルタに限らず、やはり薬というものには、なんでも「副作用のリスク」があります。

飲み始めてから、半年が経過した現在、それほど重大な副作用は出ていませんが…

服用が長期に及ぶほど、様々なリスクが高まっていくと言えるでしょう。

そして、サインバルタの添付文書にも、薬物療法だけではなく、その他の治療も検討するようにと記載されています↓

8.11 本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因があればその治療を併せて行い、薬物療法以外の療法も考慮すること。また、患者の状態を十分に観察し、本剤を漫然と投与しないこと。

引用:医療用医薬品:サインバルタ「添付文書情報」

上記の引用文の通り、痛みに対する治療は結局のところ、対症療法でしかありません。

私の場合、複数の自己免疫疾患が合併しており、免疫の異常が体の痛みや線維筋痛症に繋がっていると考えられていますが…

体の痛みには波があり、調子が良いときもあれば、痛くて動けないような日もあったりします。

線維筋痛症については、はっきりとしたメカニズムが分かっていませんが、とにかく「原因」を何とかしないといけないのかもしれませんね。

終わりに

抗うつ薬であるサインバルタが、痛みや様々な診療科で使われるようになったのは、わりと最近のことです。

この記事が、線維筋痛症のメカニズムの解明や、何らかの参考になることを願って執筆しました。

当サイト「ふらいあうと」では、自身の治療経過について、様々な記事を書いています。

今後も、何か変化があれば、このブログに追記していきますので、ぜひブックマークして頂けると嬉しいです。

また、線維筋痛症とサインバルタについては、YouTubeでも詳しく解説をしています。

こちらも合わせて、ぜひご覧ください。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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