【線維筋痛症】リリカが効かなかった件【眠気だけ】
痛みの治療や、線維筋痛症の治療で広く使われるリリカですが、私の場合にはあまり効果がありませんでした。
参考までに、線維筋痛症に対する私の治療経過を、記していきます。
はじめに
6つの診療科に通う男、作業療法士のコージです!
先日に、線筋痛症の治療について、このようなツイートをしました↓
私が #線維筋痛症 を発症したときに、リリカやトラムセットなども試してみましたが、眠気がひどすぎるわりに効果があまりなくてダメでした。
ガバペンとトリプタノールの組み合わせが効きましたが、2~3カ月は副作用で食欲がすごいことになり、一日中何かしら食べていました😱
治療が難しい病気です
— コージ@難病系作業療法士フリーランス (@koji_ot) February 7, 2020
私が #線維筋痛症 を発症したときに、リリカやトラムセットなども試してみましたが、眠気がひどすぎるわりに効果があまりなくてダメでした。
ガバペンとトリプタノールの組み合わせが効きましたが、2~3カ月は副作用で食欲がすごいことになり、一日中何かしら食べていました😱
治療が難しい病気です
ふと思い出したので、忘れないうちに、リリカを服用したときのことを記載しておきます。
線維筋痛症とリリカについて
まずは、線維筋痛症を発症してしまう原因と、リリカについて簡単に解説をしていきます。
脳の痛みの回路が過剰に興奮してしまう
線維筋痛症は、激しい全身の痛みに襲われることが特徴的ですが、脳の痛みの神経回路が過剰に興奮してしまうことが原因だと考えられています。
病態については、車で例えてみると分かりやすいです。
アクセル(痛みの回路)が踏みっぱなしになっており、車は暴走状態になっているため、下記の2点のような治療が行われます。
・踏みっぱなしになっている、アクセルを戻す治療
つまり、痛みの回路の過剰興奮を抑えるような薬です。
・ブレーキ(痛みを抑える回路)の機能を高める治療
これについては、痛みを抑える神経を活性化させるような薬が当てはまります。
また、線維筋痛症は膠原病やリウマチなど、他の自己免疫疾患に伴って発症することも少なくありませんが、6つの診療科で治療を行っている私もこのケースです。
線維筋痛症の治療を行っている、麻酔科の主治医によると、もともとの自己免疫の異常に加えて、ブラック企業でのストレスで発症をしてしまったのではないかとのことでした。
リリカの仕組みについて
続いては、リリカの仕組みについてですが、アクセルを戻す薬に分類されます。
神経の痛みを、興奮させる細胞としてカルシウムイオンがあげられますが、これが神経に伝わるのをブロックするような薬です。
薬理作用については、かなり難しいので詳しくは解説しませんが、興味のある方はこちらのページが参考になります↓
とにかく、リリカについては、アクセルを戻すために過剰な興奮を抑える薬です。
リリカの副作用について
リリカについては、主に線維筋痛症・神経障害性疼痛の治療で使われますが、副作用も強い薬です。
用法・容量について
線維筋痛症への用量は、添付文書によるとこのようになっています↓
通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増した後、300〜450mgで維持する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。
めまいと傾眠が最も多い
リリカの副作用については、めまいと傾眠が最も多く報告されています↓
めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満)めまい、傾眠、意識消失があらわれ、転倒し骨折等に至ったとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止又は減量するなど、適切な処置を行うこと。
服用中に、事故を起こしてしまったケースもあるので、車の運転は非常に危険です↓
本剤の投与によりめまい、傾眠、意識消失等があらわれ、自動車事故に至った例もあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。特に高齢者ではこれらの症状により転倒し骨折等を起こした例があるため、十分に注意すること。
私の線維筋痛症にリリカは効かなかった
私がリリカを服用したときには、めまいは出現しませんでしたが、とにかく眠くて仕方ありませんでした。
とにかく1日中、眠くて眠くて仕方なかったのですが、その割には痛みにはあまり効果がなかったです。
確かに、少しは痛みが和らぎましたが、副作用の傾眠の方が深刻でした。
約2週間ほど、服用を続けてみましたが、麻酔科の主治医と相談をした結果、他の薬へと切り替えることになります。
ガバペンとトリプタノール
最初に使用したのはリリカですが、効果がなかったために、その後は様々な薬を試してみました。
硬膜外ブロック注射や、トリガーポイント注射も併用しながら試していった結果、ガバペンとトリプタノールの組み合わせが最も効果がありました。
ガバペンとトリプタノールについては、これらの記事で解説をしています↓
【線維筋痛症】トリプタノールの眠気が強い件【頭がまわらない】
リリカが効かない人も多い
リリカについては、2010年の6月に線維筋痛症の治療に対して、保険の適用が追加されました。
日本では初めての、線維筋痛症への薬になりますが、私のように効果がないという方も少なくありません。
私は幸いにも、自分に合う薬を見つけることができましたが、どんな薬も効かずに痛みに苦しんでいる患者さんが沢山いらっしゃいます。
現在の日本では、線維筋痛症に対して保険が適用されるのは、リリカとサインバルタという2つの薬だけであり、高額な医療費を負担しなければならないのが現状です。
私が #線維筋痛症 を発症したときは、「音」にすら痛みを感じていました。
あまりの痛みに発狂しかけて、頭がおかしくなったのかと思ったくらいです。
少しずつ回復して今がありますが、まだまだ理解や制度も不十分な病気です。
確定診断がつけば、医療費の助成は受けられるようにするべき。 https://t.co/qyrfBQeFAo
— コージ@難病系作業療法士フリーランス (@koji_ot) February 6, 2020
このツイートの通りで、線維筋痛症の確定診断がついた場合には、医療費の助成を受けられるようにするべきです。
現在の日本では、リリカとサインバルタしか保険の適用がされないため、治療の選択肢が狭まってしまいます。
お金さえ出せば、その他の高額な治療を受けることはできますが、全身の激しい痛みが原因となり、満足に働くことができず金銭的に苦しんでいる方も多いです。
余談ですが、私は指定難病受給者証と関連をさせることにより、医療費の助成を受けることができています。
難病と診断されている方で、痛みに苦しんでいるはぜひご参考ください↓
終わりに
日本では、線維筋痛症の治療や理解が非常に遅れていると言われています。
そこで、この記事や当ブログをSNSなどで拡散して頂けたら嬉しいです。
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最後まで読んで頂きありがとうございました!
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