【HSP】自己診断はかなり危険です【だったら何ですか?】
最近になって、HSPという概念が広まってきましたが、勝手に自己診断をつけている人も少なくありません。
HSPについて、勘違いをしている人が多いですが、別に病気でも特別な能力者でも何でもないです。
はじめに
精神分野が専門になります、作業療法士のコージです!
先日に、最近何かと話題のHSPについて、このようなツイートをしました↓
最近は、やたらと #HSP のアピールをする人が増えましたが、自己診断は危険です。
そもそも、別に病気でも特別な能力者でもありません。
勘違いをしている人も多いですが、何者なのかを決めるのは、HSPといった概念ではなく、あくまでも自分です。
まずは、アイデンティティを確立させるのが先。
— コージ@難病系作業療法士フリーランス (@koji_ot) March 24, 2020
最近は、やたらと #HSP のアピールをする人が増えましたが、自己診断は危険です。
そもそも、別に病気でも特別な能力者でもありません。
勘違いをしている人も多いですが、何者なのかを決めるのは、HSPといった概念ではなく、あくまでも自分です。
まずは、アイデンティティを確立させるのが先。
ツイッターなどのSNSでは、やたらと自分で診断名をつけたり、HSPのアピールをする人を見かけるようになってきました。
勝手な自己診断は、危険ですよ。
HPSという概念について
ご存じの方も、多いとは思いますが、まずはHSPという概念について、簡単に確認をしていきます。
病気や障害ではない
HSPとは、1996年にエレイン・アーレン博士が考案したものですが、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Parson)の略です。
感受性が強く、刺激を受け取りやすい人達のことをHSPといいますが、5人に1人の割合で存在しているとされ、病気や障害ではありません。
あくまでも、心理学上での概念であり、精神的な病気などを扱う精神医学的な考え方ではないのですが、誤解をしている方も多いです。
実際に、ツイッターでは、HSPが原因となってうつ病を発症したと主張している人や、発達障害になってしまったとツイートをしているアカウントがありました。
まったく、関係がないわけではないと思いますが、何でもかんでもHSPに結びつけるといった考え方は、危険です。
セルフチェックは診断を目的にはしていない
HSPの自己診断テストとして
・他人の気分に左右される
・すぐにびっくりする
・カフェインに敏感に反応する
などと、様々な項目が並んでいるセルフチェックが有名ですが、知っている方も多いと思います。
また、実際にやってみたという人も、少なくないのではないでしょうか。
こちらも、誤解されているようですが、セルフチェックは診断を目的としたものではありません。
HSPの概念を提唱している、エレイン・アーレン博士の、公式ホームページにも記載されています↓
このウェブサイトの内容及びセルフテストは、診断を意図して作られたものではありません。また、いかなる病気の診断もここでは排除しています。
公式ホームページには、診断を意図して作られたものではないことを、太字ではっきりと明記されています。
HSPは勝手に自己診断をするものではありません
HSPについては、あくまでも心理学上の概念であり、セルフチェックは診断を目的としたものではないことが、分かって頂けたと思います。
HSPを自称している人たちは、チェックリストの項目に、ただ当てはまっているだけの人です。
選ばれし者ではない
そして、これが最も危険な考え方になりますが、HSPを口実にして、自分は「選ばれし者」かのように勘違いをしている人がいます。
ツイッターを通して、実際に知り合った方に
「自分はHSPだから、人の心理をすべて読める!」
と豪語している人がいました。
他人が何を考えているのか、彼はすべてが手に取るように分かるそうですが、絶対にそんなことはありません。
もしも、本気でそんなことができると考えているのであれば、それはHSPではなく、精神的な病気の症状です。
勝手な自己診断をせずに、病院を受診することを、強くおすすめします。
HSPは、確かに刺激に対して敏感な人ではありますが、人の心がすべて読めるというのは病気です。
HSPを盾にしてはいけない
SNSでよく存在するのが、HSPを盾にして、他人の悪口を言ったり、批判をしてばかりいる人です。
こういう人たちに、特に伝えたいのですが
自分が傷つきやすい人間だからといって、他人を傷つけてもいい理由には、絶対になりません。
ツイッターでは、「@HSP~」というアカウント名で、他人の攻撃ばかりをしているような人もいます。
HSPの、チェックリストに当てはまっているからといって、あなたは特別な人ではありません。
勘違いをしているようですが、HSPは5人に1人の割合で存在すると言われていますし、そこら中にいる普通の人です。
ネットの情報はウソばかり
また、インターネット上では、HSPについての情報発信をしているブログをよく見かけますが、まるっきりデタラメな記事を書いていることも多いです。
ツイッターでは、HSPブロガーと名乗っているような人もいますが、心理学に精通をしていたり、正しい知識に基づいて情報を発信している方は少ない印象を受けます。
HSPは、名乗ったもん勝ちといった風潮があるような、そんな気がしてなりません。
ネットの情報は、個人が好き勝手に書いている根拠のない記事ばかりですし、ウソだらけです。
HSPよりもまずはアイデンティティを確立させよう
現代では、様々な情報が飛び交い、生き方が多様化してきたことが原因となり、自我同一性(アイデンティティ)が欠如している人が増えてきたことが、大きな問題になっています。
青年期は、「自分は何者か」「自分はどんな人生を歩みたいか」「自分はどんな仕事がしたいのか」「自分の趣味は何か」「自分はどうして生きているのか」といった問いを通して、自分自身を形成していく時期である。そして、「これこそが本当の自分だ」といった実感のことを自我同一性と呼ぶ。
青年期に、自分自身を形成していきながら、「自分は何者であるのか」実感することを、自我同一性(アイデンティティ)と呼びます。
しかし、現代人は情報が溢れすぎているために、自分が何者であるのか、自分自身に診断名をつけたがる人がいるのです。
HSPは発達障害よりも簡単になれる
HSPと同様に、最近になって急激に認知度が向上してきたものとして、発達障害があります。
そして、発達障害になりたい人と考える人が、実際に増えてきました↓
次に、生きづらさを抱える人々は、自己肯定感を著しく損なっている。「なぜみんな当たり前にできることが私だけできないの?」「どうして人付き合いでいつもこんな苦しい目に遭うの?」。そんな体験から自身を激しく責め、心も体もボロボロになる。そんな人々は「隠れADHD」などの診断名をもらうことで、「私が悪いわけではなかったんだ」と自尊感情を回復できる。自分の心を取り戻し、「まずはできることから始めよう」と前向きに新しい生活をスタートさせられるのだ。
そして最後に、発達障害を「個性」だと勘違いする人々も……なかにはいるらしい。最近では著名人が発達障害であることを告白したり、「有名な経営者がADHDだ」と話題になったり、この障害が何か特別な才能につながっていると考える人もいるそうだ。
発達障害になるためには、医師の診断が必要になりますが、HSPはセルフチェックをやるだけで、誰でも簡単になることができてしまいます。
またまた、ツイッターの話になってしまいますが、やたらと複数のハッシュタグをプロフィールに付けて
「HSPと発達障害の傾向があります!」
とわざわざ、アピールをしているアカウントも多いです。
しかし、そんなことをしていても、自身が抱えている問題は何も解決しません。
何者なのかは自分で決めよう
HSPの特徴として、生きづらさを抱えていることがありますが、それを解決するための手段として、自分で勝手に診断名をつけるべきではありません。
自分が何者であるのか、それを決めるのはHSPという概念ではなく、あくまでも自分自身です。
あなたがHSPだからといって、それが何ですか?
自分の人生を決めるのは、自分自身です。
自分で勝手に、HSPだという自己診断をつけて、自身の人生の可能性を狭めているような方が、多いような気がしてなりません。
あなたの人生は、あなたが決めるべきです。
必要以上に、HSPという概念に振り回されていては、非常にもったいないですよ。
終わりに
最後に、話はいきなり変わってしまいますが、自分が何をしたらいいのか分からないのであれば、とりあえずプログラミングでも勉強してみませんか?
現在は、無料のプログラミングスクールという選択肢がありますし、ITの分野であれば将来性も間違いありません。
そして、HSPは生きづらさを抱えている人も多いですが、フリーランスという自由な働き方も可能になりますよ。
こちらの記事では、無料のプログラミングスクールについて、解説と紹介をしています↓
【職業訓練】IT関係のコースをおすすめしない理由【就職不可能】
HSPという概念に、あまり振り回されずに、自分の人生を送りたいものですね。
また、YouTubeの動画でもHSPの自己診断について詳しく解説をしています。
よろしければ、合わせてご覧ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
難病の私ですが、現在はフリーランスとして在宅で仕事をしています。
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