【実録】精神科病院の生活保護ビジネス【元職員が告発します】

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ホームレスをターゲットに、生活保護を受給させ、保護費の大半を巻き上げて搾取する「生活保護ビジネス」が有名です。

しかし、私が実際に勤めていた精神科病院では、退院させた患者を利用して、この生活保護ビジネスを行っていました。

はじめに

ブラックすぎる精神科Y病院にいました、作業療法士のコージです!

貧困ビジネスについて、このようなツイートをしました↓

NPO法人の件で、思い出しましたが、私がいた精神科病院では「貧困ビジネス」が行われていました。

患者さんを退院させた後に、生活保護を受給させ、管理費と称して金を巻き上げる手口。

実際には、病院の寮に数人でルームシェアをさせ、テレビも無いボロボロの部屋に放り込むだけでした。

今回は、精神障害者と生活保護について、悪質なビジネスを告発します。

生活保護ビジネスに精神障害者は狙われやすい

まずは、生活保護ビジネスについて知らない方も多いと思うので、その手口を解説していきます。

なかでも、特に精神障害者の方は、ターゲットにされやすいです。

貧困ビジネスの一種である

生活保護ビジネスというものは、いわゆる「貧困ビジネス」と呼ばれる、悪質な金儲けの一種です。

貧困ビジネスの意味について、提唱者である湯浅誠さんは、このように定義をしています。

「貧困ビジネス」とは、どういったことを指すのかご存じだろうか。たまに誤解されていることがあるが、貧困ビジネスとは「貧困層をターゲットにしていて、かつ貧困からの脱却に資することなく、貧困を固定化するビジネス」という意味。そもそも貧困ビジネスという言葉は私が考えたものなので、これが正式な定義と言っていい(笑)。

引用:IT media ビジネス ONLINE「貧困ビジネスとは何か?低所得者を喰う者たち」

貧困ビジネスとは、その状況から抜け出すことが困難になってしまいますし、かなり悪質な手口です。

その定義上、良い貧困ビジネスというものは、一切ありません。

貧困層をターゲットにしているさまざまな活動には、いいモノも悪いモノもある。しかし私が呼んでいる貧困ビジネスとは、貧困状態を固定化したり、貧困からの脱却に資さない、そういった悪いビジネスを指している。なので定義上、良い貧困ビジネスというモノはない。貧困は克服されなければいけないモノであって、貧困ビジネスも克服されなければいけないのだ。

引用:IT media ビジネス ONLINE「貧困ビジネスとは何か?低所得者を喰う者たち」

「必要悪」だと言う人もいますが、すべての貧困ビジネスというものは、ただの「悪」でしかありません。

保護費のほとんどを搾取される

一般的に、生活保護ビジネスでは、「無料低額宿泊所」などに住まわせ、入所者に支給された保護費のほとんどを、搾取するといった手口です。

無料低額宿泊所とは、その名の通り生活困難者を対象に、無料または低額な料金で簡易住宅を貸し付ける事業です。

一応は、政府への届出によって設置できるとされていますが、なかには悪質な運営を行っている場所も少なくありません。

入所させる者は、公園や路上などで生活している、ホームレスを勧誘することが多いです。

そして、生活保護を受給させ、その保護費の大半を管理費などと称して、巻き上げるといった手口になります。

原則として、生活保護という制度では、毎月支給される保護費の全額を受給者である本人へと、直接渡さなければなりません。

支給される方法は、銀行口座への振り込みだったり、役所の窓口に並んで直接、手渡しでもらうなどが挙げられます。

しかし、生活保護ビジネスをやるような悪質な事業者は、本人の同意を得ずに勝手に口座を作ったり、役所で手渡された保護費をその場で回収をしたり…

なんと、支給された保護費の、ほとんどを搾取してしまうのです。

入所者には、雀の涙ほどの金額しか残りませんし、これでは貧困から抜け出すことは、より難しくなってしまいます。

福祉とは名ばかりであり、事業主の私腹を肥やすことだけに、税金である保護費が使われてしまうのが実態です。

精神障害者は狙われやすい

ある調査によると、路上生活を送っているホームレスの方は、6割に何らかの精神障害を抱えていることが分かっています。

精神に障害を抱えている方は、認知機能が乏しかったり、自ら生活保護の申請をすることが困難なケースが少なくありません。

また、私は精神科の病院で作業療法士をしていましたが、帰る家がない患者さんも非常に多いです。

なかには、何十年も入院生活を送ったあげく、そのまま病院で亡くなるような方もいます。

このように、精神障害者は、生活保護ビジネスのターゲットに、されやすいといった特徴があります。

精神科Y病院で行われていた生活保護ビジネスの実態を告発します

今から数年前、私が勤めていた精神科Y病院では、グループホームの建設が進められていたり、新しい金儲けをすることを考えていました。

そして、試験的に生活保護ビジネスに乗り出します。

統合失調症の3人の患者さんが選ばれた

実験の対象に選ばれたのは、比較的に軽度である統合失調症の患者さん3名です。

この3人は、20代~40代後半までの男性でしたが、軽度であるためにパッと見は、普通の人にしか見えないような方々でした。

Y病院への、入院期間も他の患者さんと比べて短く、数カ月で退院をしていくことになりました。

これらのことから、生活保護ビジネスの実験対象として、最適だと病院側は考えたようです。

ボロボロの寮でルームシェアをしながら生活

退院後は、生活保護を受給させると、3人をボロボロの寮に放り込みました。

この寮は、病院が管理している物件になりますが、エアコン1台と布団の他には何もありません。

一応、最低限の家具はあるものの、テレビや娯楽道具は一切ありません。

部屋の間取りは確か、2LDKだったと思いますが、あまりにもY病院の寮はボロボロです。

環境がひどすぎるため、私は過去にこんな記事を書いているほどです↓

【社員寮】住んでみたらストレスがヤバすぎた件【汚い・ボロい】

生活保護には、必ず家賃も込みで保護費が支給されているはずですが…

3人でルームシェアをさせるとは、悪質すぎます。

外来の作業療法で二重に医療費を稼ぐ

この患者さん3名は、毎日決まった時間になると、病院にやってきます。

寮は病院の近くにあり、職員が毎朝迎えに来るために、逃げることはできません。

そして、朝と昼は病院食を食べると、外来患者として作業療法に参加をするのです。

生活保護では、受給者の医療費はすべて無料になりますし、こうすることで病院側は二重に儲かります。

ちなみに、この病院では、診療報酬の水増しといった違法行為も、積極的に行われていました。

3人の患者さんは1日中、作業療法室でテレビを観たりマンガを読んだりしてダラダラ過ごすと、帰りに夕食の弁当を一つ貰って帰宅していきます。

もちろん、帰宅するときも職員の監視付きです。

土日は、作業療法がないために、病院も休みになりますが、金銭はほとんど搾取されているので何もすることはできません。

100歩譲って、アルコールやギャンブル依存症の患者さんだったり、金銭の管理をしないと悪い方向にお金を使ってしまうというのであれば、まだ話は分かります。

しかし、この患者さんたちは、いずれも真面目で倹約家でしたし、作業療法士の私からみても金銭管理が必要だとは、到底思えませんでした。

精神障害を理由に、保護費を搾取していたのかもしれませんが、人権を無視した立派な違法行為です。

精神障害者を貧困ビジネスの喰いものにするな!

Y病院が、生活保護ビジネスの実験を行っていたこの時期、真冬だったことを覚えています。

さらには、Y病院がある地域は豪雪地帯になっているので、エアコン1台でまともに生活できるワケがありませんでした。

生活保護は最低限度の生活を保障するものである

3人の患者さんは毎朝、全身をブルブルと震わせて凍えながら、病院を訪れていました。

そして、作業療法室へと入ってくると、「暖かい」と言いながら、ホッとした表情をするのです。

患者さん方は、極寒のボロボロの寮で生活をしながら、3人でお互いに励まし合っているようでした。

果たして、これのどこが最低限度の生活なのでしょうか。

資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。

引用:厚生労働省「生活保護制度」

生活保護とは、あくまでも「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する、誰にでも認められた国の制度であるはずです。

保護費を取り上げられた上に、暖房器具やテレビもなく3人でルームシェアをさせられ、極寒の部屋で震えながら過ごすことのどこが、最低限度の生活なのでしょうか。

Y病院からの支離滅裂な回答

私はあまりにも、頭にきてしまったので、SW(ソーシャルワーカー)の資格を持つ、福祉課の課長に抗議をしに行ったことがあります。

しかし、そこで得られた回答は、あまりにも支離滅裂であり意味不明なものでした。

3人の患者さんたちは、どうして暖房器具やテレビもない極寒の寮で、ルームシェアをしなければならないのか、その理由をSWの課長に尋ねたところ…

「あの人たちは、退院扱いになっているため、こちらからは何の干渉もできない」

という、ワケの分からない答えが、返ってくるだけでした。

生活保護の開始時において、最低限の家具や家電を欠いていると認められる場合、家具什器費(じゅうきひ)というものが、臨時で支給されるはずです。

何度も、せめて暖房器具だけでも設置してくれないかと、訴え続けましたが

「退院扱いだから」

の一点張りでした。

このY病院では、様々な不正が行われていましたが、院長に逆らう者は生きていけません。

本当は、SWの課長も理不尽さに気が付いていたのかもしれませんが、当時の私にはどうすることもできませんでした。

そして、この件が大きなきっかけとなり、私はY病院を退職することになります。

貧困ビジネスは絶対に許してはいけない

この記事の、最初の方にも書きましたが、貧困ビジネスというものは全てが「悪」です。

生活保護ビジネスも含め、そこに例外なんていうものは、一つもありません。

実例を紹介した、3人の患者さん方も、こんな生活を続けていたら、いつまで経っても社会復帰をすることができなくなってしまいます。

こんなものは、福祉でも医療でも何でもない、ただの搾取です。

当時の私には、どうすることもできませんでしたが、現在はこのブログやツイッター、そしてYouTubeなどを通して情報発信をしています。

絶対に、貧困ビジネスや悪質な障害者ビジネスは、許してはいけません。

少しでも、このブログの記事やYouTubeの動画などを、拡散して頂けたら嬉しいです。

終わりに

当ブログには、難病や障害を抱えている方などから、本当に悲痛な叫びが数多く寄せられています。

貧困ビジネスなどについて、何か情報をお持ちの方がいたら、お問い合わせよりぜひご連絡を頂ければと思います。

また、貧困問題を扱っている各メディアに対して、私のほうからも協力をすることが可能です。

実名・顔出しでの記事の執筆や、難病の当事者である作業療法士として情報提供をすることができます。

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難病の私ですが、現在はフリーランスとして在宅で仕事をしています。

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