【Webデザイナーになるには?】職業訓練は無理です【効率的な方法】
Webデザイナーを目指して、職業訓練に通うことを考える人もいると思いますが、絶対におすすめできません。
職業訓練からは無理な理由と、効率的にWebデザイナーになる方法を解説します。
はじめに
職業訓練のWebデザイン科に通いました、作業療法士のコージです!
現在はフリーランスとして、クラウドソーシングで簡単な案件を受注したり、このブログからの収益で生活をしています。
かなりの遠回りをしてしまったため、過去の自分に向けてこの記事を書きましたので、Webデザイナーになりたい方はぜひご参考ください。
わりと長くなってしまいましたが、私の経験をすべて注ぎ込んで執筆をしたので、最後までお読み頂ければと思います。
職業訓練のWebデザイン科は質が低い理由について
職業訓練には、国が運営をしている公共職業訓練と、民間企業に委託されている求職者支援訓練の2種類があります。
公共職業訓練の数は少ないため、Webデザインやプログラミングなどのコースは、民間企業が運営をしている求職者支援訓練であることがほとんどです。
それぞれの就職率について、2017年に厚生労働省がデータを公開しています↓
公共職業訓練 | 75% |
求職者支援訓練 (基礎コース) | 55% |
求職者支援訓練 (実践コース) | 60.1% |
Webデザインを学べるのは、求職者支援訓練の実践コースになりますが、就職率は60.1%ですね。
ですが、この数値には、パートやアルバイト、訓練とはまったく関係のない分野に就職した場合なども含まれています。
そう考えると低すぎる数値ですし、職業訓練の質が低いということが十分に分かるはずです。
私が通っていたWebデザイン科から、IT業界に就職をすることができた生徒は一人もいませんでしたが、これが現実です。
プログラマーやエンジニアなどの経験者ならともかく、職業訓練からWebデザイナーになることは、ほとんどの人が無理だと考えていいでしょう。
求職者支援訓練は、民間企業に委託されていますが、「質が低い悪質なIT企業」が運営をしているのが実態になります。
この原因としては、主に2つの理由があります。
・訓練校は、質が低い授業をやったとしても、適当に訓練日報さえ書けば助成金を受け取ることができる
・訓練が終わってから、生徒を3カ月以内に就職させることにより、訓練校には報奨金が支払われる
この助成金や報奨金だけを目当てに運営をしている、悪質な訓練校が数多く存在しています。
報奨金については、先ほど解説した通り、パートやアルバイト、訓練とはまったく関係のない分野に就職をさせた場合でもOKです。
とにかく、どこでもいいから就職をさせればいいため、生徒を無理やりブラック企業へと就職させる訓練校も少なくありません。
職業訓練をやっているような企業は、とにかく助成金や報奨金さえ受け取れれば、「生徒がどうなろうが知ったことではない」と考えているのです。
また、求職者支援訓練をやるような訓練校についてですが、助成金や報奨金に頼らぜるを得ない、「経営が厳しいIT企業」となっています。
職業訓練をやるためには、生徒の人数分のパソコンを準備したり、講義ができるような広い教室を用意したりする必要がありますよね。
事業でそれなりに利益を出すことができていたら、わざわざ会社で職業訓練なんてやっている暇がありません。
普通に考えたら、訓練なんかやらずに自分の会社の事業やプロジェクトに集中するはずです。
私が通っていたWebデザイン科は、幽霊が出そうなぐらいボロボロのビルの中にありました。
トイレは今どき珍しい和式でしたが、この訓練が終わって以来、一度も和式のトイレは見ていません。
あげくの果てに、生徒に与えられたパソコンは、動作が重すぎて全然使い物になりませんでした。
訓練を実施しているのは、いつ潰れてもおかしくないIT企業でしたが、こんな環境ではまともなスキルを身に着けられるワケがありません。
職業訓練のWebデザイン科とポートフォリオについて
Webデザイナーを目指す人にとって、最も重要だといっても過言ではないのが、自身が制作したWebサイトのポートフォリオ(作品集)です。
就職活動では、自分のスキルや実績を証明するために必ず必要であり、履歴書よりも重要なものになります。
逆に言うと、ポートフォリオの質さえ高ければ、たとえ未経験からであったとしても、Webデザイナーになることは簡単だということです。
Webデザイナーになるために、最も大事なポートフォリオについてですが、職業訓練は質が低いために、しっかりとしたポートフォリオを作成することはできません。
上記では、職業訓練を運営しているのは、「経営が厳しいIT企業」だと解説をしてきました。
つまり、求職者支援訓練の講師たちは、「経営が厳しいIT企業の社員」となります。
ということは当然ですが、講師が教える授業の質は低くなりますよね。
Webデザイン科では、実際にこのようなことがあったので、紹介をしたいと思います。
訓練の後半に、ポートフォリオの作成に取りかかっていた時のことです。
技術的な話については省略しますが、Webサイトのデザインを決めると、講師からは
「このやり方でやるように」
との指示がありました。
しかし、いくら指示された通りにコードを書いても、デザインした通りにはなりません。
本当にこのやり方でいいのかと不安になりましたが、とにかくその通りにやれとしか言われません。
そして、訓練が終わる一週間ほど前に
「こんなやり方でできるわけがないだろ!」
となぜか講師からブチギレられ、最初からすべてのコードを書き直しをさせられました。
言われた通りにコードを書いていたのですが、理不尽すぎますね…。
結局は、残りの一週間で終わるわけもなく、私が手がけたWebサイトは完成させることができませんでした。
訓練の最終日には
「サイトの設計をしっかりとやらないからこういうことになるんだよ!」
などと大声でめちゃくちゃに怒鳴られましたが、本当に意味が分かりませんでした。
実際には、職業訓練の講師でありながら、技術的な問題についてまったく理解をしていなかったようです。
求職者支援訓練の講師は、「潰れかけのIT企業の社員」ですが、こんなレベルの人たちばかりですよ。
余談ですが、この会社の社員は、生徒が挨拶をしても無視したり、ビルの喫煙所じゃない場所で堂々とタバコを吸ったりと、人としてかなりアレな人たちばかりでした。
まともなポートフォリオを制作することは不可能なので、職業訓練に通ったとしても、Webデザイナーになることはできません。
効率的にWebデザイナーになる方法について
ここまでは、私の失敗談と職業訓練をおすすめしない理由になりますが、ここからは効率的にWebデザイナーになる方法について解説をしていきます。
まずはとにかく独学してみる
普通の人であれば、本格的なWebサイトを制作したり、プログラミングに触れる機会なんてほとんどなかったはずです。
Webデザイナーになりたいと考える人が多くなってきましたが、正直にいうと「何をどうしたらいいのか分からない」といった状態だと思います。
そもそも、本当に自分にはWebデザイナーという仕事が合うのかどうかもわかりません。
「プログラミングやWeb制作がどういうものなのか分からない」
といった状態で参考書などを買ったり、高額なスクールなどに入ったとしても、たぶん失敗します。
そこで、まずはとにかくネットを使用して、独学をしてみるのがおすすめです。
ネットには無料で有益な情報がいくらでも落ちていますし、ドットインストールという、動画でプログラミングを学習できるサイトもあります。
ドットインストールには、一部有料の動画もありますが、まずは無料の動画で十分すぎるほどです。
詳しい説明は省きますが、Webサイトを制作するために必ず必要な、HTML・CSSという言語を学んでましょう。
そんなに難しいものではないので、わりととっつきやすいと思います。
まずはドットインストールで、無料の動画を視聴しながら、下記の流れで学習をするとよいです。
HTMLの講義動画を見る→実践動画を見ながら実際にHTMLのコードを書いてみる→CSSの講義動画を見る→実践動画を見ながら実際にCSSのコードを書いてみる
動画なので、何回も繰り返して視聴することができますし、講師と同じようにコードを書いていけばOKです。
そして、上記の流れが一通り終わる頃には、簡単なWebサイトなら作れるようになっているはずです。
しかし、ここで一つ注意点がありますが、事前の学習はほどほどにするということが大事になります。
ある程度、がっつり勉強をしてから、コードを書いていくという人がよくいますが、まずは実際にコードを書いて「プログラミングやWeb制作がどういうものなのか理解をする」ということが先決です。
事前の学習に時間をかけても挫折しやすいですし、講義の動画はサラっと見る程度で十分ですよ。
未経験からWebデザイナーになる
ここまできたら、自分にとってWebデザイナーが向いているのかどうか、ある程度の判断ができるはずです。
独学で十分にいけると思った方は、このまま一人で学習を続けていけばOKです。
独学を続けていくといった方向けに、おすすめの参考書を紹介しておきます。
様々な本を買ってみましたが、この二冊が分かりやすかったです。
内容には、それほど差はないので、好きな方を選べばOKです。
ネットでも、様々なWebデザイナーがおすすめをしている本になりますので、間違いないと思います。
参考書を読んだり、ネットで調べたりしながら、自分のポートフォリオを作成していきましょう。
納得のいくポートフォリオができたら、Webデザイナーを募集している企業に応募してみたり、クラウドソーシングを利用して、簡単な案件を受注してみることもいいかもしれませんね。
しかし、未経験者は採用しないというWeb制作会社も多いですし、ブラック企業に就職してしまう可能性も十分にあります。
そして、実績がない場合には、クラウドソーシングの単価も上がりにくいといった傾向もあるので、この方法は無理ではありませんが、わりと大変なのも事実です。
そこで、おすすめするのが、無料で通うことができるプログラミングスクールを利用する方法になります。
職業訓練よりも無料のプログラミングスクールがおすすめ
職業訓練は、無料で通えることが利点になりますが、結局はWebデザイナーとして就職することができなかったり、ブラック企業に就職をさせられてしまっては意味がありません。
実は、同じく完全に無料で通うことができるプログラミングスクールが存在するため、そちらに通うことをおすすめします。
職業訓練には税金が使われており、質が低い授業をやっても助成金が支払われますし、訓練とはまったく関係のない分野に生徒を就職させた場合であっても、訓練校は報奨金を受け取ることができましたね。
しかし、こうしたプログラミングスクールについては、生徒が就職をしたIT企業やWeb制作会社などから直接、報酬を受け取っています。
当然ですが、質が低い授業をやったりしたら学校の信用に関わりますし、生徒を就職させることができなければ報酬を受け取ることはできません。
そのため、職業訓練とは比べ物にならないぐらい、質が高いのが特徴です。
職業訓練と同じように、無料ではありますが、その仕組みは全くの別物になっているのです。
10代や20代の方であれば、無料のプログラミングスクールからWebデザイナーを目指すことをおすすめします。
一度就職をしてから経験を積み、数年後にはフリーランスとして独立をする、といった働き方も可能になりますよ。
以下に、おすすめのスクールをあげておきます。
GEEK JOB
まず1校目ですが、東京都内にある、GEEK JOBです。
就職・転職成功率は、すべて正社員で95%となっています。
これだけでもおどろきですが、なんと最短1カ月で正社員になることができます。
しかも、生徒の71%が未経験のパソコン初心者です。
Webデザイン科から、正社員としてIT企業へと就職することは0でした。
職業訓練では、4カ月間通ってこの結果なので、GEEK JOBはいかに質が高いのかが分かると思います。
このスクールは、個別指導で現役のプログラマーに何度でも質問をすることができます。
通学時間はメンターと相談して、10:00~21:00の間で調節することが可能です。
また、職業訓練は仕事をしながら通うことはできませんが、GEEK JOBは退職日が決まっていれば、就業しながら通学することができます。
・東京都内のスクールに通うことができる方
・高校卒業から、29歳までの方
といった条件がありますが、条件に当てはまる方は、職業訓練よりもGEEK JOBをおすすめします。
毎週、無料体験と説明会を実施しているようなので、一度行ってみてはいかがでしょうか?
【追記です】
現在は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、2020年4月7日より完全にオンラインに対応したようです。
今後は、体験会や面談、セミナーなどもすべて自宅で受けることができます。
また、緊急事態宣言が終了してからも、オンラインでの体制は継続していくようです。
コロナ不況だといわれていますが、やはりIT業界は間違いありませんし、在宅ワークやテレワークも普及しているので、将来性も確実ですね。
ぜひとも、この機会にGEEK JOBを検討してみては、いかがでしょうか。
以下にリンクをはっておきます。
プログラマカレッジ
2校目も、東京都内にあるプログラマカレッジです。
こちらも同じように
・東京都内のスクールに通うことができる方
・高校卒業から、29歳までの方
といった条件がありますが、大きな特徴は「途中で辞めてもOK」ということです。
何らかの理由により、途中で辞退する場合でも、違約金などの罰則が一切ありません。
もう一つの特徴として、プログラマーを目指す「プログラマカレッジ」だけではなく、エンジニアを目指す「エンジニアカレッジ」というコースも存在します。
現在、登録・来社することにより、1000円分のQUOカードがもらえるようです。
興味のある方は、話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか?
こちらも、以下にリンクをはっておきます。
ネットビジョンアカデミー
最後におすすめするのは、ネットビジョンアカデミーになります。
こちらも、上記の2校と同じように、東京都内のスクールですが…
なんと、驚くべきことに、「無料のシェアハウス」を利用することができます。
このシェアハウスは、新宿にあるスクールに通うことが難しい、地方に住んでいる方などを対象に、3カ月の間無料で利用できるというものです。
もちろん、敷金・礼金や仲介手数料といったものも、一切ありません。
しかも、ほとんどの物件がほぼ新築であり、家具や家電付き、防犯設備も完備されています。
入校してから、就職までの目安は2カ月ほどなので、3か月間も家賃が無料でサポートを受けられれば、もう十分すぎるくらいですね。
また、先ほどのスクール2校は、年齢制限が29歳となっていましたが、ネットビジョンアカデミーの条件は31歳までとなっています。
地方に住んでいる人や、30歳のあなた、このチャンスを逃したら次はありませんよ。
遠方にお住いの方向けに、Skypeでの無料カウンセリングも実施していますので、ぜひ一度受けてみましょう。
終わりに
現在はフリーランスの私ですが、ここまでくるには数年かかってしまいましたし、無意味な職業訓練に通ったりと、かなりの時間をムダにしてきました。
この方法を使えば、効率的にWebデザイナーなることが可能ですので、ぜひ参考にして頂けたらと思います。
悪質な職業訓練の、被害に合う方がいなくなることを願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
国の障害者雇用の水増し問題は記憶に新しいですが、公的機関であるハローワークの実態もかなりひどいものになっています。
こちらの記事では、難病の私が実際に、ハローワークの専門援助を受けた経験を紹介しています。
合わせて、障害者雇用専門の転職エージェントについても解説をしているので、障害者手帳をお持ちの方は参考にして頂ければと思います。
ハローワークの専門援助は、最低でした↓
【障害者雇用】ハローワークの専門援助はやめとけ!【最低です】