【職業訓練】行ってみて分かったメリットとデメリット【全部書く】
職業訓練には若干のメリットがありますが、デメリットの方がかなり大きいです。
そのため、職業訓練はあまりおすすめできるものではありません。
私が実際に通ってみて分かった、メリットとデメリットについて全て記載します。
はじめに
職業訓練のWebデザイン科に通っていました、作業療法士のコージです!
訓練中の4カ月間と、訓練修了後の3カ月間、合わせて7カ月間ハローワークへと通いました
その結果、分かったメリットとデメリットについて、解説していきます。
メリットは少なく、デメリットの方があまりにも大きいため、職業訓練はやめた方がいいです。
失業保険の延長給付と職業訓練受講給付金
まずは、職業訓練の一つ目のメリットについてですが、失業保険の延長給付が受けられることです。
しかし、失業保険の延長給付が受けられるのは、公共職業訓練のみです。
職業訓練には、公共職業訓練と、民間企業に委託されている求職者支援訓練の二種類がありますが、求職者支援訓練では失業保険の延長給付をすることができません。
この点については、要注意です。
また、誰でも公共職業訓練に通うことができるわけではありません。
当然ですが、失業保険の延長給付を受けられる公共職業訓練は、とても人気があります。
しかし、民間企業が運営している求職者支援訓練と比べて、国が運営している公共職業訓練の数はかなり少ないのが現状です。
そのため、公共職業訓練の倍率はものすごいことになり、多くの人が面接などの選考試験で落とされます。
失業保険の延長については、あまり期待しない方がいいかもしれませんね。
二つ目のメリットとしては、職業訓練受講給付金があげられます。
この給付金は、雇用保険が受給できない人や、失業保険の受給が終了した人などが受け取れるものです。
しかし、こちらも誰でも受け取れるわけではありません。
職業訓練受講給付金を受け取るための条件は、本人の収入が8万円以下、世帯収入が25万円以下などの厳しい条件があります。
私は求職者支援訓練に通っていたため、失業保険の支給が終了してからは、この職業訓練受講給付金へと切り替えました。
職業訓練受講給付金は、月に10万円を受け取ることができますが、手続きはかなり複雑で大変です。
申請するための書類をそろえるのにも、本当に大変だった記憶があります。
職業訓練受講給付金についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
ここまで、二つのメリットを解説しましたが
お金を貰えて無料で通える職業訓練は素晴らしい!
と思った方も多いのではないでしょうか?
私も職業訓練に通うまでは、そう思っていました。
しかし、訓練に通い終えた今では、デメリットの方がはるかに上回っていると断言します。
職業訓練からはまともに就職することができない
ここからはデメリットについて解説していきますが、私が通っていた求職者支援訓練での経験をもとに解説をしていきます。
これが職業訓練の最大のデメリットになりますが、まともに就職することができません。
厚生労働省が発表している、2017年の公共職業訓練の就職率は75%です。
民間企業に委託されている求職者支援訓練の基礎コースは55%、実践コースは60.1%となっています。
そしてこの就職率ですが、正社員だけの数値ではありません。
パートやアルバイトの場合や、訓練とまったく関係のない分野に就職したケースも含めての就職率です。
そう考えると、職業訓練からはほとんどの人が正社員として、まともに就職することができていないのが分かると思います。
それどころか、ブラック企業に無理やり就職させられてしまうリスクすらあります。
公共職業訓練の数は少なく、ほとんどが求職者支援訓練であることは、先ほど解説した通りです。
この求職者支援訓練ですが、民間企業に委託されているということがポイントになります。
職業訓練をやるような企業は、訓練を実施することで得られる助成金や、生徒を就職させることで得られる報奨金を目当てに運営をしています。
この報奨金のためなら、生徒がどうなろうが知ったことではないと考えているのです。
訓練校から紹介された場所に就職したら、実際の雇用条件が全然異なるブラック企業だったということも少なくありません。
就職することを目的に通う職業訓練ですが、こんなことになってしまったら意味がないですよね。
失業保険の延長給付や、職業訓練受講給付金という、目先のメリットだけではなく、訓練修了後にどうなるのかという長期的な視点で考えることが必要です。
失業保険と職業訓練受講給付金を受け取っていた私ですが、結局は就職することができなったため、7カ月という時間をムダにしただけでした。
職業訓練で学んだことは役に立たない
職業訓練の授業についてですが、レベルが低すぎるので何の役にも立ちません。
授業の質が高ければ、そんなに低い就職率になるわけがありません。
職業訓練に通っている期間は、履歴書に書くことができるため、就職活動で不利になりにくいと言われたりしますよね。
空白期間にならないという理由です。
これを信じている人も多いですが、はっきりいってウソです。
職業訓練で学んだことは、実務レベルでは何の役にも立たないため、就職活動ではもろに空白期間だと見なされます。
それどころか、職業訓練に通っていたことをマイナスに評価されてしまう場合も多いです。
私が通っていたWebデザイン科のレベルは低く、生徒たちは就職活動で散々な結果でした。
私が通っていた訓練校の評判が悪かったというのもありますが
「そんなんじゃウチでは通用しないよ」
と面接で言われてしまい、不合格になる生徒が続出しました。
その結果、この訓練から、まともにIT企業に就職することができた生徒は一人もいません。
職業訓練では、空白期間にならないことがメリットだといわれますが、実際にはデメリットにしかならないのです。
職業訓練には変な人が多すぎる
こちらは環境面でのデメリットになりますが、職業訓練には変な人が多いです。
言葉は悪いですが、変どころではなく、人としてヤバいといった方が適切かもしれません。
私はハローワークの難病患者就労支援を受けていたことから、職業訓練に通うことになったのですが、事前に変な人が多いとの話は聞いていました。
しかし実際に行ってみると、授業中に奇声をあげる人や講師とケンカを始める人など、常識がなさすぎる人ばかりであり、変わっているどころではありませんでした。
どこにも就職することができず、人としてアレな人たちが最終的にたどり着くのが職業訓練です。
話もまともに通じず、こんな環境だったので訓練中は本当にストレスがたまりました。
環境面も最悪なので、本当に学びたいことであるのであれば、職業訓練は行くような場所ではありません。
実際にいた変な人についてはこちらの記事に書いています↓
終わりに
メリットとデメリットについて解説してきましたが、職業訓練にはデメリットのほうが多いです。
実は職業訓練と同じように、無料で通うことができるプログラミングスクールや、無料で介護資格を取得することができるスクールが存在します。
このようなスクールは質が高いうえに、デメリットがほとんどないのが特徴です。
プログラミングスキルを身につけたい方、介護資格を取得したい方は、職業訓練よりもこのようなスクールに通うことをおすすめします。
職業訓練と無料のプログラミングスクールについて比較しています↓
【職業訓練】IT関係のコースをおすすめしない理由【就職不可能】
介護資格を無料で取得するなら、職業訓練よりもこの方法がおすすめです↓
また、こちらの記事では、職業訓練で就職が決まらない場合の対処法を解説しています↓
悪質な職業訓練の被害に合う方がいなくなることを願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!